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ワインエキスパート合格のコツ

ワインエキスパート資格試験に、できるだけ簡単に合格するためのコツはあるのでしょうか。山崎和夫の長年の経験からアドバイスさせてください。

広く浅く勉強することを心がけましょう

ワインエキスパート資格試験を受験される方は、ワインが好きな方ばかり。したがって、自分が好きな産地の事、特にボルドーとブルゴーニュに勉強が偏る傾向があります。

でも、これはすごく不利です。平均すると出題120問の中で、ボルドーは3問、ブルゴーニュも3問くらいしかないのです。つまり、いくらブルゴーニュに詳しくても、それだけでは決して合格できません。私はむしろ、自分がふだんあまり飲まないような産地の事、特にイタリア、ドイツ、スペインに力を入れて勉強することをおすすめします。

実際、この3カ国のワインが等しく好きでまんべんなく知識がある、という愛好家にはめったにお目にかかりません。たいていどこかに偏っています。そして例えば「ドイツワインなんか興味ないので勉強する気になれない、捨ててしまえ。」という人も見かけます。でも、受験テクニック的にはこれはすごく不利です。

好き嫌いなく一通り知っておくことが、最も楽に合格する方法なのです。マニアックな事を問われるわけではありません。基本的な知識で十分です。

自分の視野も広がり楽しくなります

また、こうやって自分が嫌いなワインの事を勉強すれば、自分のワインの視野が広がります。ワイン観も変わってきます。私が教えているワインスクールでも、ワインエキスパート資格取得のために、最初は興味を持てなかったドイツワインの勉強に取り組んだのですが、途中でリースリングワインのおいしさにハマり、すっかりドイツワインのファンになったという人がたくさんいます。

こうなれば、自分のワインライフもますます幸せなものになりますね。ワインエキスパート資格取得のための勉強を良い機会だととらえて、自分の知らないワインの世界をのぞき、自分の守備範囲を広げましょう。