料理・はじめに・フランスの地方料理
日本ソムリエ協会教本2024 P.816〜832(各国の地方料理は各章に分散して記載)
はじめに
日本ソムリエ協会教本は、2017年版から「ワインと料理」という章が無くなりました。しかし、これは「もう料理の問題は出ない」ということではありません。ご注意ください。2016年版まで記載があった「地方料理とワインの相性」については、各国の章の中に分散して記載されるようになりました。重要なのは下記の国です。
- フランス: 重要度A
- イタリア: 重要度B
- ドイツ: 重要度B
- スペイン: 重要度C
- ポルトガル: 重要度C
- オーストリア: 重要度D以下
全部はとても覚えきれないと思いますが、最低でもフランスとイタリアについては勉強した方が良いでしょう。
ただし、「ソースとワイン」については、2017年版から完全に記載が無くなりました。もうソースの問題は出ないと思います。過去問で出会っても気にしないでください。
チーズ
料理については各国の章の中に分散して記載されるようになりましたが、逆にチーズは独立した「チーズ」という章が新設され、今まで記載が無かったチーズの製法や分類についての記載が増えました。ここから今年も3〜4問出るでしょう。しっかり勉強してください。
フランスの地方料理(重要度A)
フランスの地方料理とワインの相性は、下記のところに分散して記載されています。
- シャンパーニュ地方: P.587
- アルザス地方: P.593
- ブルゴーニュ地方: P.602
- ジュラ地方: P.637
- サヴォワ地方: P.641
- ローヌ渓谷地方: P.649
- プロヴァンス地方: P.659
- コルシカ島: P.664
- ラングドック・ルーション地方: P.670
- シュッド・ウエスト: P.690
- ボルドー地方: P.705
- ロワール渓谷地方: P.722
ここに出ているフランス料理とワインの組み合わせはできるだけ覚える必要があります。問われる事は下記のとおりです。
- その料理が、何地方の料理かを問う
- その料理に、合わせるワインを問う
料理の名前は、フランス語、日本語どちらでも問われます、両方覚えましょう。
例題: 次の中からフランスの地方料理「八つ目うなぎの赤ワイン煮」から連想されるワイン産地として最も適切なものを選択してください。
- ボルドー地方
- シャンパーニュ地方
- アルザス地方
- コート・デュ・ローヌ地方
正解: 1
料理に合わせるワインは、原則としてその地方のワインです。また、下記の問題のように、通常は選択肢にはその地方のワインは一つしかありません。したがって料理の地方さえ覚えていれば、合わせるワインは覚えていなくてもなんとかなります。
例題: 次の中からフランスの地方料理、Jambon Persilléに合わせるワインとして最も適切なものを選択してください。
- Mâcon Blanc
- Château Beychevelle
- Pacherenc du Vic Bilh
- Cassis Blanc
正解: 1
この問題のJambon Persilléは、ブルゴーニュの地方料理です。ブルゴーニュワインを選びましょう。ただし、下記の問題のように、もしも選択肢にその地方のワインが複数個あった場合には、赤、白、甘口などの要素を考えて常識で判断しましょう。
例題: 次の中からフランスの地方料理、Entrecôte Bordelaiseに合わせるワインとして最も適切なものを選択してください。
- Château Lamothe
- Château Filhot
- Château Broustet
- Château Smith-Haut-Lafitte
正解: 4
この問題のEntrecôte Bordelaiseは、ボルドーの地方料理です。選択肢は全てボルドーワインになっていますが、Château Lamothe、Château Filhot、Château Broustetはソーテルヌの甘口貴腐ワインなので違うと常識で判断できますね。
問題集をやりましょう
要点を一通り整理したらワイン受験.comの問題集をやりましょう。問題を解くと、問われるポイントが具体的にわかります。そのため、問題を解きながら覚えるのが一番効率の良いやり方です。最初は教本を見ながら1問ずつ解きましょう。
ワイン受験.comの問題集には、出題の可能性があるほとんど全ての問題を用意しています。問題集をきちんとやれば、必ず合格できます。