ジュラ・サヴォワ・AOC・その他
日本ソムリエ協会教本2024 P.636〜646
ヴァン・ジョーヌとヴァン・ド・パイユ
ジュラ地方にはヴァン・ジョーヌ(黄ワインとも言う、シェリーに似た独特の風味の辛口ワイン)とヴァン・ド・パイユ(藁ワインとも言う、干しぶどうから造る甘口ワイン)という特殊なワインがあります。
これらは、この地方を代表する特産品です。ヴァン・ジョーヌについては一度飲んでみることもおすすめします。飲むと印象が強く残るため、覚えた事もなかなか忘れません。
ヴァン・ジョーヌ(重要度A)
P.639左を一読し、下記のポイントを整理して覚えましょう。
- 品種: サヴァニャン
- 熟成年数: 収穫から6年目の12月15日まで、60ヶ月以上は産膜酵母の下
- 禁止事項: ウイヤージュ
- 芳香成分: ソトロン
- 有名なAOC: シャトー・シャロン(P.638左中)
- 専用のボトル: クラヴラン 620ml
例題: ジュラ地方のVin Jauneの生産において禁止されている工程を選択してください。
- Pressurage
- Ouillage
- Collage
- Elevage
正解: 2
ヴァン・ド・パイユ(重要度C)
P.639左を一読してください。ヴァン・ド・パイユについても同様に覚えましょう。
- 品種: サヴァニャン、シャルドネ、プールサール、トゥルソー
- 造り方: 最低6週間乾燥 → 圧搾時の糖度320〜420グラム/リットル
- 熟成年数: 3年目の11月15日まで、うち木樽で18ヶ月
- ジュラ地方以外では、コート・デュ・ローヌ地方のエルミタージュでも造られている(P.650右)
例題: 次の中からジュラ地方のVin de Pailleの木樽で熟成させる最低期間を選択してください。
- 18ヶ月
- 12ヶ月
- 36ヶ月
- 48ヶ月
正解: 1
AOC
ヴァン・ジョーヌを生産可能なAOC(重要度B)
P.644表Aの「タイプ」という列をごらんください。ヴァン・ジョーヌを生産可能なAOCは5つあります。名前を覚えましょう。
例題: ジュラ地方においてVin Jauneの生産が認められているAOCを選択してください。
- Arbois
- Seyssel mousseux
- Macvin du Jura
- Crépy
正解: 1
ヴァン・ド・パイユを生産可能なAOC(重要度C)
同じ表をごらんください。ヴァン・ド・パイユを生産可能なAOCは4つあります。同様に覚えましょう。
例題: ジュラ地方においてVin de Pailleの生産が認められていないAOCを選択してください。
- Château-Chalon
- L'Étoile
- Côtes du Jura
- Arbois
正解: 1
サヴォワのAOC(重要度C)
P.645〜の表Bをごらんください。サヴォワの下記のAOCは名前だけ覚えておき、ジュラのAOCと区別できるようにしましょう。
- Vin de Savoie Crépy(品種シャスラに注意)
- Seyssel
- Bugey
例題: 次の中からサヴォワ地方のAOCを選択してください。
- Arbois
- L'Étoile
- Bugey
- Château-Chalon
正解: 3
問題集をやりましょう
要点を一通り整理したらワイン受験.comの問題集をやりましょう。問題を解くと、問われるポイントが具体的にわかります。そのため、問題を解きながら覚えるのが一番効率の良いやり方です。最初は教本を見ながら1問ずつ解きましょう。
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