ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス A.Hさん
第1章 受験のきっかけ・私自身
30代会社員の女性です。趣味が充実する勉強をしたいなと考えた際に、お酒が好きなのでワインエキスパートになれたらカッコいいなくらいの軽い気持ちで勉強を始めました。赤ワインと白ワインの違いくらいしか意識したことがなく、カベルネ・ソーヴィニヨンすら聞いたことがない状態からスタートしました。受験を申し込み、初めてワインのテキストを受け取った際に、その範囲の多さに圧倒され、本当にこれを全て覚えなければならないのかと驚いたものです。
第2章 勉強方法・買ったもの
初めのうちは新しい世界が広がった気がして勉強自体は大変でしたが、楽しんで勉強することができました。机上で勉強するだけでなく、時々ワインのテイスティングに行ったり、実際にワインの種類などをお店で見ながらワインのイメージをつけていきました。
とはいえ、一度本を読んだ後に、ワイン受験.comの問題を解いてみると全く解くことができずかなり焦りました。ただ、本を読むような気楽な気持ちで進めるのではなく、資格試験である以上、解答にたどり着かないとならないのだと改めて危機感を覚え、気がついたら受験1ヶ月前になっていました。
そこで山崎先生の動画を観たり実際のクラスに参加し、覚えるべきポイントや理解しなければいけない内容をテキストに書き込んだり、地図を実際に書いて毎日見えるところに貼ってとにかく必死で覚えました。
焦りを感じてから1ヶ月でなぜ受かったのかを改めて考えてみると、地図を書いてその土地の気候や地理、そこから生み出される歴史、文化を理解しながら問題を解けるようになったことが大きいです。そしてその習熟度を確認するために過去問を何度も解くことにしました。
初めて解いた時は半分も解けなかった模擬試験も、地道に何度か覚えることで合格ラインに到達することができました。ワイン受験.comは自分の客観的な状況、立ち位置、覚えるのに必要なレベルやポイントをわかりやすく教えてくれました。
勉強で購入した本
- 地図で織る世界のワイン
- ワインの試験問題集
- 覚えやすく、学びやすい、ソムリエ試験対策問題集
第3章 試験当日
試験当日は、初めて見る問題も多く、難易度が高かったように感じましたが、しっかり落としてはいけない基本問題を確実に押さえていたことで合格ラインに到達することができたと思います。8月末に2回受験を申し込みましたが、無事1回で合格することができました。
第4章 2次試験に向けて
2次試験はテイスティングの試験ですが、1次試験の頃から意識してワインを飲むようにしていました。やはりワインは飲んでみないと味の違いや香り、見た目が全く異なるものです。私も初めは産地や品種によってここまで異なるものだと全く理解しておりませんでした。
ただ、1次試験で勉強したことでどの地域でどのような品種が栽培されるのかといった知識が有機的に結びつくことでワインの奥深さや面白さを感じながらテイスティングの練習をすることができました。
また、2次試験のためのテイスティングを実施してくれるワインショップにも足を運び、外観、香り、味わいの微妙な違いも判別することが少しずつできるようになりました。そこで何度か練習を重ねた結果、本番では4問中3つ品種と国を当てることができ、外観、香り、味わいの項目も自信を持って回答することができました。
第5章 エキスパートを取得して得られたもの
ワインの奥深さや世界観をより広げることができました。お店の方と1つのワインについて品種や味わい、食事とのマリアージュなどワインを通じてより深い話を楽しめるようになりました。また、テロワールや生産者の想いなどにも触れ、その土地が育むワインの個性を少しずつ理解することができるようになった気がします。
ワイナリー巡りも私の新たな趣味となり葡萄畑や製造工程などを見学することでさまざまな苦労があって初めて味わいの深いワインになるのだと実感しました。それも勉強によって知識が身につき今までとは別のワインの楽しみ方を覚えたからだと思います。
ワインエキスパートを取得したことで職場でも少し話題になりワインの飲み会などに誘われる回数も増え、また、クライアントとワインと関わるビジネスを企画したりとワインを通じて自分の世界が広がり始めたと感じています。やはり資格があるか無いとでは皆の意識も変わりますし、知識があるからこそ自信を持ってワインの魅力を伝えることができるんだと感じました。