ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス K.Kさん
知人に誘われてアカデミー・デュ・ヴァンに通い始め、山崎先生のクラスで勉強し、1年弱でワインエキスパートの試験を受けました。
一次試験対策
仲間の中には、3月くらいからテキストの暗記を始めているマジメな人もいましたが、自分は一夜漬けタイプの劣等生で、ソムリエ協会のテキストが届いてもぱらぱらめくった程度で、きちんと読み始めたのは2か月くらい前、暗記や問題演習は1か月くらい前からという、遅いスタートでした。
もっと早くやっておけばよかったと何度も後悔しながら、一次試験の直前に数日は夏休みを取り、自宅にこもって勉強しました。
ソムリエ協会の教本は面白い
ソムリエ協会のテキストは、アカデミー・デュ・ヴァンのテキストよりも情報量が多く、文章で説明されているので、気候や歴史の特性とワインの味の因果関係などが分かって非常に面白かったのですが、直前に始めた悲しさで、しっかりと読み込んでいく時間がなく、半分くらい読み終わったところで、アカデミー・デュ・ヴァンのテキストと問題演習中心の勉強に切り替えました。
スマートフォン向けの無料アプリがあり、それとワイン受験.comを並行して利用しました。無料アプリの方が問題数が少なく、基礎的な問題が多かったので、テキストを読んだ翌日の通勤中に無料アプリで簡単な箇所の記憶を定着させ、2回くらい繰り返してからワイン受験.comでさらに何回か繰り返し、理解度が低い箇所はもう一度テキストに戻って確認する、という流れで勉強しました。
ワイン受験.comで自分の弱点を把握
何度も同じ問題を解くと、そのうちに回答を覚えてしまうものですが、ワイン受験.comは回答の選択肢がシャッフルされるので、自分の記憶が曖昧な箇所がよくわかって有効でした。問題の分量が多く、全部は解ききれず、先生の指示に従って優先度の高いものから順番にやっていきましたが、それでも本番では7割強の得点が取れました。
地名、人名、銘柄などなど、とにかくカタカナのオンパレードで、その大半が聞いたことのないものでしたので、正確に記憶するのには苦労しました。試験の前日に、突然意味の分からないカタカナが頭に浮かび、慌てて調べる、というようなこともありましたが、満点を取らなくても合格はできるんだと開き直って試験を受けました。
一次試験が終わり、仲間たちでお店に集まって答え合わせをしました。合格点に達していたことが確認できると、そのあとのお酒はどんどんテンションが上がっていき、あの日の我々のテーブルは周りのどこよりもうるさかったと思います。
二次試験対策
苦労したのは二次試験でした。仲間たちと、飲み会半分の気分で毎週ブラインドテイスティングをやりましたが、明らかに自分の正答率が低く、かなり焦っていました。
鼻や舌の感覚ももちろん大切ですが、なぜそのワインがそういう色、香り、味になっているのかという、テロワールとの因果関係が分からなければどこまで行っても堂々巡りになってしまうと思い、ワインに現れる特徴とその原因が整理して書かれたものがないかと探したら、なんと、ワイン受験ドットコムの中にそういうコーナーがありました(笑)
ひたすら小ビン交換
山崎先生に教えていただいた小ビン交換を繰り返して、少しずつブラインドの正答率が上がってきたようには思います。
飲むワインは典型的なものだけではなく、ときに分かったような気分になり、ときに混乱させられ、喜んだり落ち込んだりの繰り返しでしたが、最後は「やるだけやったのだから、落ちたらまた来年やればいいじゃないか」という開き直った気分で試験に臨むことができました。
合格できました!
周囲の仲間たちに比べると、ワインの知識も経験も少なかった自分ですが、どうにか合格できました(ギリギリでしたが)。いまは引き続きアカデミー・デュ・ヴァンに通って楽しく勉強しながら、おいしくワインを飲んでいます。
お酒を飲むのは大好きで、友達と話をするのも大好きです。本気で勉強した最後の1か月は結構大変でしたが、クラスで仲間の輪ができて、その仲間たちが受かって自分だけ落ちるわけにはいかない、という一心で脱落せずについていけました。
最後になりますが、ご指導いただいた山崎先生、先生の言葉を信じて、それだけをやった結果、合格という結果を受け取ることができました。本当にありがとうございました。