ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス M.Tさん
第1章 受験を決めたきっかけ
受験資格:ワインエキスパート、お酒が好きな会社員。受験を考えたきっかけは、自宅近くの酒屋で半年に一度開催されるワイン会でした。参加するうちにワインについてもっと知りたいと思うようになり、勉強するなら資格を取ろうと2021年11月頃に受験を決意しました。
第2章 受験準備
受験を決意してすぐに行ったことは2021年の教本の購入でした。次の年の教本は試験を申し込むと送られてきます。しかし、3月から勉強を始めたのでは遅いと考え、2021年11月には教本を取り寄せていました。
教本を手にしてから暫くは教本を最初から読みましたが、2021年12月頃にワイン受験.comの存在を知り、まずはオリエンテーションに参加しました。そこで勉強の効率的な進め方を学び、ワイン受験.comのメルマガと試験対策動画配信、試験問題集を申し込みました。
大手のワインスクールも調べましたが、自分には合わないと思い申し込みませんでした。
第3章 一次試験対策:勉強開始から試験直前まで
試験勉強として使用したものは、教本と山崎塾の対面授業、メルマガ、ワイン受験.comの試験対策動画配信と試験問題集です。その他の参考書は使用しませんでした。
平日は会社員として働いているため、勉強するのは朝が中心でした。具体的な勉強方法は、電車の中(約1時間)で試験対策動画の視聴または試験問題集を解き、会社近くのコーヒーショップで出社までの1時間で問題集の間違えたところを教本で確認することを繰り返しました。帰りの電車では試験対策動画の視聴を繰り返しました。1日の勉強時間は約2.5時間程度だったと思います。詰め込んでやっても疲れてしまうので、週末はあまり勉強をせずに教本を少し読むくらいでした。
山崎塾の対面授業も多く参加しましたが、どちらかというと主軸は動画配信と問題集を解くことで、対面授業の参加は再確認する意味が強かったです。
一次試験対策の勉強では、問題集を解いてから間違えたところを教本と動画で確認するスタイルが、私にとって会っていたと感じています。
【学習履歴】
- 勉強時間: 約400時間
- 試験対策問題集回答数: 約8600問
- 2022年1月~3月中旬: フランス、ワイン概論、酒類飲料概論
- 2022年3月中旬~4月: イタリア、ドイツ
- 2022年5月~6月: スペイン、ポルトガル、アメリカ、チリ、アルゼンチン、オーストラリア
- 2022年7月: ニュージーランド、南アフリカ、日本、その他の生産国、問題集で正答率の低い生産国
- 2022年8月: 模擬試験で正答率の低い生産国
第4章 一次試験当日
私の一次試験は8月中旬と下旬にそれぞれ1回ずつ選択しました。
CBT試験は初めての体験で、試験開始直後は緊張していましたが、制限時間70分で120問全て回答することが出来ました。問題を見てすぐ回答出来ないものは、チェックをつけて飛ばして次の問題に進むことをお勧めします。1問に時間を費やすと全ての問題を解くことが出来なくなる可能性があります。分からない問題は後で戻って回答する方が、焦らず落ち着いて回答出来ると思います。
一次試験を受けて感じたことは、教本を読むことの重要性です。特に問題集で間違えたところのみを教本で確認するのではなく、前後の文章を確実に読むことです。授業でよく出るポイントを教わると思いますが、試験ではそのポイントの前後の文章を問うような問題が何問か出題されました。教本はまんべんなく読むことをお勧めします。
第5章 二次試験対策
二次試験対策は8月中旬の一次試験終了後(1回目)から始めました。日頃からワインは飲んでいましたが、品種を意識して飲むのは8月中旬以降からでした。対策として行ったのは、飲食店でブラインドテイスティングと自宅でオープンテイスティングです。
一次試験期間終了後から、ワインを提供する飲食店でブラインドテイスティングのプランが開始されます。提供されたワインを飲んで品種を当てるのは難しいことだと思うので、慣れるために何度か利用しました。同時に自宅では品種の特徴を確認するため3種類を比較しながら飲みました。自宅で訓練する際は、山崎先生がお勧めする小瓶に移して保管していました。(抜栓後の)フルボトルの保管は劣化が早いです。何度も繰り返せるように小分けにするのが良いと思います。
二次試験ではあらゆるブドウ品種が出題の対象となります。考え方次第ですが、手広く飲んでも収拾がつかなくなるので、訓練する品種は基本品種と過去に出題されたことのあるものに絞っても良いと思います。
ワインエキスパート試験では、赤ワインと白ワインが2本ずつとその他のお酒が1本出題されますが、その他のお酒は飲んだことのあるものが出たらラッキーくらいに考え、酒精強化、ウイスキー、ブランデー程度に範囲を絞りました。数あるリキュールを少量で提供してくれるお店が見つからなかったため、途中から赤白の4本で勝負することを考えていました。
第6章 二次試験当日
当日の朝は朝食を食べてからシャルドネを一口飲んで、舌の感覚をアルコールに慣らして試験会場に向かいました。試験会場への開場一時間前に到着してゆっくりしていました。
試験はマークシートでコメントを記入していきます。時間は50分と短いので、1本あたり10分です。試験中は時計が着用出来ないので、会場の時間アナウンスを参考に気持ち早めにテイスティングしました。2022年の試験では、1本目から品種が特定し難いと感じたので、品種と生産国を飛ばして2本目に進みました。ワイン4本分をマーキングしたところで一番初めのワインの品種と生産国を考えました。その他のお酒は終了5分前に着手し、全て回答に記入しました。
マークシートで注意すべきことは、テイスティングコメントの選択必要数がワインによって異なることです。記入後は、選択必要数と記入数の数を確認する良いと思います。
第7章 最後に
この体験記を読んで少しでも参考になれば幸いです。やり方はいろいろありますが、自分に合った勉強法が見つかると良いですね。試験まで長い道のりですが、合格を目指して焦らずに最後までやり切ってほしいと思います。