ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス おさかなさん
第3章: 二次試験対策も独学、おすすめのお店教えます
テイスティングは筋トレ
絶対に落ちると思っていたので、2次試験勉強を始めたのは9月でしたが、2次試験対策も私は性懲りもなく独学で挑みました。基礎知識はYoutube「ソムリエ佐々木」のチャンネルで、佐々木メソッドを学びました。後はブラインドテイスティングをしてくれるお店で練習しました。
テイスティングは筋トレだと思って取り組むのがおすすめです。やればやるほど上達しますし、やりすぎれば疲れますし、やらなくなると迷子になります。そして、「今日は疲れてるなぁ。」とか「午前中は舌が敏感だなぁ。」とか、自分の体調を感じながらやると、良いと思います。
おすすめのお店
2次試験勉強中は東京在住だったため、東京のお店を紹介します。
エノテカ丸の内
ひっそりと落ち着いた雰囲気の隠れ家的ワインバーです。要予約制で、赤白5種ずつ出してくれました。吐器あり、ソムリエの方が作った解答がしっかりあり、自然光とは言えませんが暗すぎず色もとれ、香りもしっかりとれました。数をこなしたいときに良いと思います。
イタリアン・バル アゾート(azoto)
千代田区小川町にあるイタリアン・バルです。店内は明るく、大きな窓から自然光が入る理想的な環境です。女性1人のお客さんも多く、どなたでも気軽に入れます。吐器やお水、本番同様の解答もありますし、ソムリエのシェフが親切に教えてくれます。
ピノノワールは香りで分かるとか、イタリアワインは雑な酸でわかるとか、シェフ自身の感覚的なところも教えてもらえましたし、最近のミュスカデは美味しくなった、とか、時事的なことも学びました。2次試験の直前1週間はここに通い詰め、ミュスカデやリースリング、MBA、ガメイ、ジンファンデルの味が分かるようになりました。
ノムノ(nomuno)
赤坂と有楽町にあります。赤坂は座ってブラインドができ、有楽町は立ち飲みで色んな種類を飲めます。吐器や本番のような解答はありませんが、単一品種のワインを多く揃えてくれているので、味を確認したいときや、ワイワイ飲んで気分転換したいときにおすすめです。
アンフォラ(Amphora)
静岡県掛川市のワインバーです。試験対策のメニューはありませんが、事前に電話しておけばいくつか典型的なものを出してくれると思います。ここはマスターもお客さんも全体的にレベルが高すぎて、ワインエキスパートになってから行っても話についていけない瞬間が多々ある(そして飲むペースもついていけない)、ずっと勉強になる素敵な場所です。
個人的には、試験勉強中も試験に受かった後も、ワインを通じて色んな方とお話しできたことが何よりも良い経験でした。数年かかっても損ではないと思います。それだけ仲間ができると思います。ワインは“話飲”と書くので、一人で飲んだらいけないそうです。気長に、気負わず、自分のペースで楽しく勉強するのが大事かなと思います。
応援しています!