ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス 龍さん
第4章: コメントの大筋はワイン受験.comの回答パターンに帰結する
二次試験対策
一次試験合格の3日後に山崎塾テイスティング理論講座を受講しました。講義後に参加したクラス会は、山崎先生や他の受講生の方たちと懇親を深めるとともに色々な情報交換ができ、たいへん貴重なひとときとなりました。独学は正に孤独との闘いだったので、ここで「同志」と出会えたことはとても心強く感じられました。
大いなる誤算 その2
ところが、二次試験に向けて気持ちが高まっていた矢先に、私は新型コロナウィルスに感染してしまいます。一次試験の追い込みで睡眠不足だったこともあり、免疫力が下がっていたのでしょう。
味覚・嗅覚障害は容赦なく襲ってきますし、主治医の先生からは「二次試験はお止めになった方がよろしいのではないですか?」と宣告されてしまいます。二度目の大いなる誤算でした。
しかし、無論私に「お止めになる」気は毛頭なく、味覚嗅覚が回復するまでの間は、テイスティングコメントの暗記に勤しみました。これは合格後に感じたことではありますが、様々なテイスティング実技やブラインドテイスティングを重ねた結果、コメントの大筋はワイン受験.comの「回答パターン」に帰結する、と思われます。
トレーニングに使用したアイテム
二次試験対策講座
- ワインスクール山崎塾: テイスティング理論講座
- ル・サロン: テイスティング講座、ブルゴーニュ講座、ボルドー講座
ワインセット
- オペラ山崎先生監修: ハーフボトル6本セット、白基本3種、赤基本3種、リースリング国別3種、カベルネソーヴィニヨン国別3種
- アカデミー・デュ・ヴァン: その他のお酒52種類(動画付き)、二次試験対策ハーフボトル赤11本セット、同白ハーフボトル7本セット
テイスティング実技
- レコール・デュ・ヴァン: 基本6種、直前模試(1回)
- アカデミー・デュ・ヴァン: 基本3種(赤、白)、直前模試(2回)
その他
- テイスティング用ワイングラス(ISO規格)6脚
- 詰め替え用小瓶
- テイスティングシート
- マークシート
受験者へのアドバイス
練習用のワインは、よほど熟練者でなければコメント付きをお奨めします。そして、自宅でのブラインドテイスティングは、小瓶に詰める → ラベルを貼る → テイスティング→グラスと小瓶を洗う の繰り返しです。これにかなり時間を取られることを知っておいてください。
また、多くの先輩受験者と同様、二次試験が近づくにつれ口に含んだワインを涙を呑んで吐き出すこととなります。ワイン好きには本当につらい過程です。ご承知おきください。
併せて、本番の対策としてマークシートに慣れておくことが必要です。実際に段ずれや回答数の誤りなどを経験した方のお話を聞いていますし、ましてや試験当日は時間がない中、諸々迷いながらの記入となりますので、余裕を確保する意味でも事前の練習をお奨めします。
二次試験当日
試験当日は、山崎先生のアドバイスに従い2時間前に会場に到着。目黒雅叙園の2階から4階の宴場を埋め尽くす受験者に気圧されましたが、むしろ「全国6ヵ所の会場にこれだけたくさんのワイン愛好者が集っている」という事実に感動を覚えます。
二次試験は、白ワインが2つともアロマ系ということはすぐ分かりましたが、赤ワインについては、これだと思った品種が選択肢になく、少々混乱しました。グルナッシュを選ぶ勇気はなかったので、納得しないままピノ・ノワールとし不正解でした。
その他の酒はジンであると確信するのですが、甘さのニュアンスを感じ、酔いも手伝ってやはり迷いが生じます。結局ジンで正解だったので、本番とはそのような惑いの空間なのかもしれません。
おわりに
私が、初挑戦でワインエキスパートに合格できたのは、もちろんワイン受験.comの存在あってのことなのですが、まず初めに2023年の試験に合格すると「決めた」ことだと思っています。
決めたからこそ、山崎先生の素晴らしいサイトに出会うことができましたし、心が折れそうになった時があっても、諦めることなく合格まで走り続けることができました。受験生の皆様、決めれば叶う、そう信じて是非2024年の合格を目指し試験に挑戦してください。
最後になりましたが、合格に導いてくださった山崎先生とワイン受験.comに心から感謝いたします。