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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス さきねえさん

第3章: せっかち&心配性の私の勉強方法

教本は重くて持ち歩けなかった

一次試験まで4か月しかない状況で独学受験を決意した私にとって、“効率よく覚えること”が何より重要でした。そのため、900ページ弱ある教本は重たくて持ち歩けなかったこともあり、参考書程度にしか使わず、ワイン受験.comの試験対策講座で(重要度ABC)が書かれている言葉にだけは線を引いてチェックしました。

代わりに毎日持ち歩いて活用したのは、杉山明日香先生の参考書でした。決め手は重要事項が図や表を使って説明されていること、カラーの地図が分かりやすかったことでした。特に地図は例えばフランスだとAOCの生産可能色がわかりやすく掲載されており、視覚的に覚えやすかったため、印刷してノートに貼って勉強しました。

平日は1日1カ国でどんどん進める

初めての試験かつせっかちなので、どのスピードで勉強したらいつ終わるのかわからないことが不安でした。そのため何よりも先に“試験1か月前までに全範囲に目を通すスケジュール”を組みました。

詳細な勉強方法・参考資料・スケジュールは後述しますが、平日は頻出国順に1日1か国くらいのペース(4問以上出る国は別ですが)でどんどん進め、週末は復習にあてました。

また、通勤中・ご飯支度中・今まで何となくスマホを見ていた隙間時間はYouTubeを聞き流し、常に知識に触れておくようにしました。時間は意外とあるものだなと実感する経験にもなりました。

1日1回模擬試験

6月中旬には一通り終え、あと1か月はひたすらワイン受験.comの模擬試験を少なくとも1日1回は解きました。回答は別の紙に書き、問題用紙へは解答した日と点数だけをメモして、後日100点になるまで何度も解きなおし、回数でいうとおそらく100回は解いたかなと思います。

二次試験対策

二次試験の勉強は、ワイン受験.comにある対策講座に一通り目を通し、勤務先の近くにあったワインショップへ赴き、テイスティングのご指導をいただきました。塾ではないため、基本的にテイスティングコメントを見ていただき、アドバイスをいただく流れでした。そこには同時期受験の方も複数名来られており、仲間ができてホッとしたのを覚えております。

ただ、なかなかすぐに上達するものではなくメンタル的にも楽しい時ばかりでなく、自宅での練習も含めて毎日ワインをテイスティングする疲労とも戦いました。

疲れたときは、エアテイスティングをしました。「NZのSBのコメントを3分で書く」といった具合です。当日はマークシートなので、マークシート用のシャープペンも買いました。

このように当日まで準備はたくさんしましたが、当日は緊張で思ったように回答できず、17時の品種、生産国、収穫年の発表の時は、思っていたより当たっていなかったショックで寝込みました…

結果発表まで落ちたと思い続けていたのもあり、受験番号発表の時に自分の番号を見つけたときは、うれしさのあまり涙が出ました。選んだ勉強方法が間違っていなかったことへの安心と努力は裏切らなかったのだと心から思える瞬間でした。