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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス S.Tさん

第1章 受験の動機

私は普通のサラリーマンですが、職業柄、コロナ禍前はほぼ毎日社内外の会食あり、国内外出張も年間25~30回程度ある様な生活でした。兎に角、毎日お酒を飲んでました。ところが、コロナ禍となり、会食・出張がほぼ無くなり、そんな中で自宅飲みをしていくうちに、ワインを飲む回数が増えて行きました。元々、ワインは果実味たっぷりのものが好みだったのですが、それ以外のワインも知りたい、また、値段だけでなく他の基準でもワインを選んで見たいと徐々に思って来ました。

そんな中、2022年初になっても、コロナは落ち着く気配がなく、2022年も会食・出張は少なくともコロナ禍前の水準には戻らないと感じ、また、個人的に2022年は比較的業務の余裕が有りそうであった事から、この時間を有効に使いたい、仕事以外のプライベートで1つトライをしたいと思い、ワインエキスパートの受験を検討する様になりました。

かと言って、ワインスクールに行くほど、時間も無かったので、どうしようかと思っていたところ、ワイン受験.comのサイトを発見。合格者の感想とアドヴァイスや、無料の授業を拝見して、3月中旬にこのサイトで受験を決めました。

偏差値測定は役に立つ

ワイン受験.comは、豊富な情報と良心的な費用、そして山崎先生の圧倒的な熱量が素晴らしい点は皆さん触れられていると思います。そして、私は問題集や模擬試験が素晴らしいと思いました。圧倒的な問題数(10万問)、偏差値測定で自分の現在の位置が分かる事が何よりでしたし、山崎先生がIT関係の仕事を本業とされている事がワイン受験.comをより素晴らしいサイトにしていると思います。特に、偏差値は大学受験以来出合った事もありませんでしたが、学習の大きなモチベーションとなりました。

一次試験対策〜教本とワイン受験.com以外は行わない

4月初より学習を開始。安全を見て100時間の勉強で合格出来るとすると、8月末の受験を目標として5カ月間×20時間/月(=100時間)。凡そ5時間/週を学習目標として進めました(実際は特に7月の勉強時間はかなり多くなりましたが・・・)。また、合格体験記を見た上で、教本とワイン受験.com以外は全く行わない方針にしましたし、結果としてこれが大正解だったと思います。

まずはGW前までに先生の授業の動画を一度全て見終わり、GW中に集中的に学習してフランス、イタリア、スペイン、ドイツまでを2回目の学習。この時点で模試を受けましたが、60%程度の正解率となり、ここまでは想定内でした。但し、この後、先生の授業を2回目全て見終わった6月上旬の時点で模試の点数がなかなか70%に届かず、少し焦ってきました。ワイン受験.comを見ると、過去の方では、2回目終わった時点で80~90%超えやA判定の方もいらっしゃったかと思います。

模試は120回やった

6月下旬からは苦手項目に絞って学習、また、学生時代以来の単語カードも活用し、徐々に模試の正解率が上昇、7月に初には常にB判定を取れるようになってきました(但し、120回程度受けた模試でA判定が出たのは1度だけです)。7月中旬に一度だけ、山崎先生の渋谷での授業に出席、その際に模試の結果(常にB判定)をお伝えした上で、早めに1回目受験するか否かの相談をしたところ「まず落ちません。早めの受験をお勧めします」と力強いお言葉を頂きました。

当初8月中旬の1回目受験を予定していましたが、会社の休みが取れた8/1に前倒し受験し、無事B合格しました。当日は見た事も無い様な問題が出て来ましたが、手許計算で55%程度は自信あり、残りの45%の問題も2択まで絞れたものも多く、「基本問題を確実に取る」大切さを改めて痛感しました(見た事ない問題も15%程度あったのですが、これは無視で良いと思います)。ご参考まで、ボルドー格付けはほぼ手つかず、ドイツのベライヒは全く対策できませんでしたが、ボルドー格付けは1問だけ出た問題が偶々勉強した範囲でしたし、ベライヒは全く出ず、ラッキーでもありました。

反省点

一つ反省としては、7月になって、某予備校のオンライン模試を受けてしまった事です。正直不要でした(極端に難問が多く、かつ、回答が英語のものが多かったですが、本番では英語の回答は殆ど無かったと記憶しています)。ワイン受験.comの模擬試験をやれば十分に合格できます。

二次試験対策〜紫貴あき先生の通学講座を活用

山崎先生のアドヴァイスのお陰で、8/1に一次試験合格、2か月以上の二次試験準備期間が出来た事が非常にありがたかったです。8/1までは二次試験対策はしていませんでしたので、まずは合格体験記を再度読み、テイスティンググラス、オペラでの山崎先生授業動画付きのワイン、そして小瓶作戦の為のC1000タケダを購入。8月末までは基本6種のテイスティングを自宅で進めておりました。

但し、ここで問題発生しまして、山崎先生の通学講座がスケジュール上どうしても参加できない事が発覚。そこで、ワイン受験.comの山崎先生プロフィールで少し触れられていた、紫貴あき先生の通学講座を受ける事としました。余談ではありますが、紫貴先生の授業は非常に人気でして、8月下旬には一杯になっていました(従って、一次試験を早めに合格した人しか原則参加出来ないのだと思います)。

合格体験記で他の方も仰っていましたが、テイスティングにおいて先生との相性は非常に大切と思います。私は、どうしても紫貴先生の講座を時間が合わず、他の先生の授業も受講しましたが、紫貴先生の授業は非常に分かり易く、面白かったです。

当初はカベルネソーヴィニヨンとシラーすら外しまくっていましたが、自宅での練習も含めて、9月はみっちりとやりました。ほぼ毎日テイスティング練習していたと思います。正直、9月末はワイン見たくなかったですが、練習のお陰で、流石に9月末になるとブラインドテイスティングの正解率も上がってきました。

二次試験当日は品種3/5(ワイン以外の正解含む)、国3/4、年代2/4を当てる事が出来ましたし、品種外したワインもコメントは定番のコメントが出来たと思います。一次試験同様、基本問題を確り当てる事が如何に重要かを痛感しました。

反省点〜山を掛けるのは良くない

試験当日の反省点は、過去の傾向を見て「2年連続同じ品種は出ない」と思っていた点です。赤では確りカベルネソーヴィニヨンが2年連続出ました(昨年はチリ、本年は米国)。私はこれをPNとしてしまい見事に外しました。ただ、カベルネソーヴィニヨンにも思えたので、コメントはややカベルネソーヴィニヨンよりのものを残しておいた為、この品種も及第点は取れたのかも知れません。

ただ、一方で過去の傾向を見て、出そうであった日本ワイン(甲州が出題)、そろそろ出そうだったシラーが出題されるなど、過去の傾向はある程度把握する必要もあろうかと思います。

受験勉強を通して得たもの

本日現在、会食や出張もかなりコロナ前の水準に戻ってきたとは言え、それでも、これまでの様に「毎日会食」見たいな生活では無く、自宅や近所の友人宅でお酒を楽しむ機会が増えました。そんな時に、ワインの品種や産地から凡その味が推測出来たり、ワインエキスパートを取得した事で、知人や業務上の関係者から「こういう時にはどんなワインが良い?」と言った質問を受けたりします。また、ワインショップやレストランでソムリエの方が仰る事が最低限分かる様になりました。

最低限の知識あるよ(だって、ワインエキスパート持ってるから)

そして何より、これまでは「ワインは好きだけど詳しくないよ」と言っていたのが、「ワインは好きだし、最低限の知識あるよ(だって、ワインエキスパート持ってるから)」と自信を持って言える様になりました。当然、資格取得はあくまでスタートラインだとも思いますが、まずは、最低限のワイン知識が出来た事が一生の財産になると確信しております。

私は幸いにして3月末からの勉強開始で一発合格出来ました。来年は業務上、勉強できる時間が確保できるか分からなかった為、一次試験、二次試験共にかなりの熱量で対応しました。9月に記録的な大雨の中、週末に青山の学校まで行った際は流石に「何をしてるんだ・・・」とは思いましたが・・・。

ワインエキスパートの資格は一生の財産

ただ、勉強時間の確保は皆さんの仕事やプライベート次第だと思いますので、例えば、2年間掛けて合格するという作戦も全然有りだと思います。それくらい、このワインエキスパートの資格はお酒・ワイン好きにとって、一生の財産となる資格だと思います。是非、皆さんもワイン受験.comを活用して受験を検討されてはと思います。