ソムリエ二次試験、香りのコメント、第一印象
次は香りのテイスティング・コメントです。ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では3項目についてコメントします。
- 第一印象
- 特徴(下記の2項目に分かれます)
- 果実・花・植物
- 香辛料・芳香・化学物質
- 香りの印象
以下、順番に説明いたします。
1. 第一印象
香りの第一印象とは、香りの強弱とタイプをコメントするところです。下記のような用語で表現します。
香りの強弱
度合い | 二次試験で使われる用語 |
---|---|
1 | 閉じている |
2 | 控えめ |
3 | 開いている |
4 | 力強い(白)/ 強い(赤) |
香りの性質
香りの性質とは「一言で言うとどんな香り?」ということです。
度合い | 二次試験で使われる用語 |
---|---|
1 | チャーミングな |
2 | 心地よい |
3 | 華やかな |
4 | 濃縮感がある |
5 | 深みのある |
6 | 複雑な |
注: 「二次試験で使われる用語」とは、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験で番号選択肢として使われると思われる用語です。ソムリエ協会教本 テイスティングの章の「テイスティングガイドまとめ」から抜粋されることが多く、毎年少しずつ変わります。
試験テクニック
白ワインも赤ワインも、香りの強弱から1つ、香りのタイプから1つ、合計2つ選択するのが基本です。しかし、片方から2個選んでもかまいません。
白ワイン
香りの強弱は、「開いている」が最も無難な回答です。多くのワインはこれが正解となります。
ただし、甲州、ミュスカデなどアロマティックではない品種で、香りが弱いと感じられたら「控えめ」を選択しましょう。逆に樽香のある濃厚なシャルドネでは「力強い」が正解となることもあります。
香りの性質は、軽くてさっぱりしたワインなら「華やかな」を、濃厚なワインなら「濃縮感がある」を選択しましょう。
赤ワイン
香りの強弱は、白ワインと同様に「開いている」を選択しましょう。これ以外が正解となる赤ワインが出題される事はまずありません。
香りのタイプは、「濃縮感がある」が無難な回答です。