ソムリエ二次試験、出やすいブドウ品種(白)
ソムリエ、ワインエキスパート二次試験で「当てる」ということが求められる「収穫年」「生産国」「主なブドウ品種」という3項目の中では、品種が最も大切です。
品種が分かればコメントも見えてくる
品種が分かれば、生産国はだいたい見当がつきます。もし早飲みされる品種であれば収穫年も若い年に絞り込めます。また、品種が分かれば、そのワインの一般的特徴も分かるため、テイスティングコメントの方向性も見えてきます。つまり、品種を当てる、当てないはいろいろな箇所の得点に影響してきます。
さて、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験で過去出題された事のある白ワイン用のブドウ品種は、山崎の知る限りでは12品種ほどです。そして、今後出題されそうな品種を加えても15品種くらいが出題範囲と言ってよいと思います。
出題されやすい白ワイン品種
品種はまんべんなく出題されるわけではありません。下記の表は、過去20年間に複数回出題された白ワイン用ブドウ品種上位9種の出題率です。これ以外の品種は全て1回しか出題されたことがありません。
順位 | 品種 | 出題率 |
---|---|---|
1 | シャルドネ | 32% |
2 | リースリング | 23% |
3 | ソーヴィニョン・ブラン | 19% |
4 | ミュスカデ | 6% |
5 | 甲州 | 4% |
6 | アリゴテ | 3% |
ゲヴュルツトラミネール | 3% | |
8 | シュナン・ブラン | 2% |
トロンテス | 2% |
出題率1〜5位までの5品種で84%を占めています。これは確率論的に言うと、もし1〜5位までの5品種をきちんと見極められるようになれば、白ワインが2本出題された時、少なくとも1本を正解できる確率は約97%である、ということです。1本当たれば十分です。コメントがよほど悪くない限り合格できます。
上位の品種に絞って練習しよう
テイスティングに自信のない方は、思い切って上位3位までの品種に絞り込んでトレーニングしましょう。少し自信のある方でも、上位5位までで十分です。上記の確率論の話を見ても分かるように、よほど運が悪くない限りこれで十分合格できます。
一部のワインスクールで行われているように、出そうな品種を片っ端からテイスティングする方法は、初級者にはわけがわからず苦痛だし逆効果です。かえって迷いが生じて分からなくなります。