ワイン概論・栽培
日本ソムリエ協会教本2024 P.2〜34
ブドウの品種(重要度C)
P.10右中をごらんください。まずはブドウ属の種(原品種とも言います)を整理しましょう。
- ヴィティス・ヴィニフェラ: 中近東原産、ワイン用
- ヴィティス・ラブルスカ: 北米原産、フォキシー・フレーバー
- ヴィティス・アムレンシス: 東アジア種群
- ヴィティス・コワニティ: 東アジア種群、日本の山ブドウでもある
例題: 次のブドウ原品種の中から中近東が原産の品種を選択してください。
- ヴィティス・ヴィニフェラ
- ヴィティス・サルタナ
- ヴィティス・コワニティ
- ヴィティス・アムレンシス
正解: 1
原料ブドウとブドウ栽培
ブドウの断面図(重要度B)
P.11左中の図をごらんください。ブドウの粒の中で、最も糖度が高い部分、最も酸度が高い部分、ポリフェノールが多い部分(種子と果皮)を覚えましょう。
例題: ブドウの粒の中で最も糖度が高い部分を選択してください。
- 果皮の内側
- 梗に近い部分
- 種
- 種子の間
正解: 1
ブドウの栽培条件(重要度A)
P.11〜13を読み、ブドウ栽培に関連する下記の数字にマーカーを引いて覚えましょう。毎年どこかが問われています。数字は8ヶ所あり、そのうち5つが気温に関係するものです。
- 気温(地上樹部の活動が始まる、年平均(2つ)、開花期、着色成熟期の5つ)
- 緯度(北半球と南半球)
- 日照時間
- 降水量
例題: 次の中からワイン用ブドウ栽培に最も適している着色、成熟期の気温を選択してください。
- 8〜12度
- 20〜25度
- 5〜15度
- 10〜16度
正解: 2
ブドウの生育サイクルと栽培作業(重要度B)
P.12の表が重要です。下記の1〜4それぞれの時期にどんな作業を行うのか覚えましょう。また、開花から収穫までの日数にも注意しましょう。
- 休眠(冬)
- 萌芽 → 展葉(春)
- 開花 → 結実(夏)
- 色付き(秋)
例題: ブドウの生育サイクルで主に休眠期に実施する作業を選択してください。
- 土寄せ
- 畝くずし
- 新梢の固定
- 整枝
正解: 1
ここはフランス語の用語が問われます。フランス語ができない方は原語で覚えるのは無理だと思います。無理せずカタカナで覚えましょう。試験では原語で出題されますが、カタカナで覚えていても十分に解けます。(重要度A)
例題: ブドウの生育サイクルで「土寄せ」を表すフランス語を選択してください。
- Maturité
- Accolage
- Vendange
- Buttage
正解: 4
Buttageを覚えるのは無理なので「ビュタージュ」とカタカナで覚えましょう。
栽培方法(仕立て方)(重要度A)
P.15上部のイラストを見て、何仕立てか分かるようになりましょう。次にどの産地でどんな仕立て方が使われているのか覚えましょう。
例題: ブドウの仕立て方として棒仕立てが良く用いられている地域として最も適切なものを選択してください。
- モーゼル
- ブルゴーニュ
- ボルドー
- エジプト
正解: 1
ブドウの病害
病害の特徴(重要度A)
P.16〜17を読みましょう。まず、病害の特徴から病名が分かるようにしましょう。特に重要なのは下記の3つの病害です。こんな感じでコンパクトに整理しましょう。
- ウドンコ病: 白い粉状の胞子、硫黄散布
- フィロキセラ: 虫、接木苗
- ベト病: 白いカビ、ボルドー液
近年の試験では、病名は全て英語またはフランス語で問われます。
例題: 次の説明に合致するブドウの生理障害、病害を選択してください。 「1878年ヨーロッパで最初の被害が発見された。湿度の高い地域で繁殖し、花、葉、果実に白いカビ状の胞子が形成され、落花、落葉、落果させる。」
- Grey mold
- Oïdium
- Coulure
- Downy Mildew
正解: 4
病害の対処方法(重要度B)
次に、病害の対処方法が分かるようにしましょう。
例題: ブドウの生理障害、病害であるPowdery mildewに有効な対処法を選択してください。
- 苗木の組織を培養し無菌状態で成長させて畑に移す
- 耐性を有する北米系品種を台木とした接木苗
- 開花時に硫黄を含んだ農薬を散布
- 罹病結果母枝や巻きひげを園内から取り除く
正解: 3
問題集をやりましょう
要点を一通り整理したらワイン受験.comの問題集をやりましょう。問題を解くと、問われるポイントが具体的にわかります。そのため、問題を解きながら覚えるのが一番効率の良いやり方です。最初は教本を見ながら1問ずつ解きましょう。
ワイン受験.comの問題集には、出題の可能性があるほとんど全ての問題を用意しています。問題集をきちんとやれば、必ず合格できます。