イタリア・DOCG
日本ソムリエ協会教本2024 P.201〜284
イタリアのDOCG(重要度A)
P.267〜の表をごらんください。イタリアには77個のDOCGがあります。(2024年の教本でピエモンテ州のCanelliが追加されて76 → 77個となりました。)また州別の一覧表が各州の解説のページにあります。(例: ピエモンテ州のDOCGはP.213〜の表)
これらはイタリアを代表するワインであり、プロのソムリエを目指されるならば必ず覚えないといけません。また、イタリアの問題はDOCGに関するものが大部分を占めていますので、これを覚えないと合格できません。がんばって覚えましょう。
覚えるときは、下記のポイントに注目してください。
- DOCGの名前
カタカナでかまいません、声に出して覚えましょう。 - 何州で生産されているか
地図で州を選ぶ問題が良く出ます。 - 主たる品種
品種名がDOCGの名前に入ってないものが出ますので、そこを集中して暗記しましょう。例えば、Barbera d'Asti はバルベーラという品種名が名前に入っていますので出題されません。一方、Gavi のように品種名が入っていないものは出やすいのです。
また、たくさんの品種がブレンドされているものは、主要品種を一つだけ覚えておけばOKです。 - ワインのタイプ(赤白ロゼ、スパークリングなど)
赤のみ、甘口、発泡など特徴があるものが良く出題されます。
下記3つのような問題は、よく出題されるパターンです。たくさん出題されますので、こういうのがすらすら解けないと合格は難しいと思います。がんばってください。
例題: 次の中からイタリア、マルケ州で生産されているDOP(DOCG)ワインを選んでください。
- Roero
- Lison
- Colli Orientali del Friuli Picolit
- Castelli di Jesi Verdicchio Riserva
正解: 4
例題: 次の中からイタリアのDOP(DOCG)ワインGattinaraの主要品種を選んでください。なお、その品種に別名がある時には、その地方で使われている別名を選んでください。
- ネーロ・ディ・トロイア
- アリアーニコ
- ガルガーネガ
- スパンナ
正解: 4
例題: 次のイタリアのDOP(DOCG)ワインの中から甘口ワインを選んでください。
- Castel del Monte Rosso Riserva
- Dolcetto di Diano d'Alba
- Vino Nobile di Montepulciano
- Brachetto d'Acqui
正解: 4
覚えるときのポイント
- DOCGも品種もフルネームを覚える必要はない、先頭の数文字を覚えてれば、ほとんどの問題は解ける。
- ほとんどのDOCGは「赤のみ」か「白のみ」。「赤白」両方OKなのは5つだけ、「赤ロゼのみ」は1つだけ、「ロゼのみ」も1つだけ。まず整理する。
- 2つの州にまたがったDOCGが1つだけある(P.268表にLisonが2つあります)
- 品種ネッビオーロは4つ、別名のスパンナは2つ、別名のキアヴェンナスカは2つ。全てきちんと整理する。
- 品種サンジョヴェーゼはトスカーナ州に集中。トスカーナ以外で品種サンジョヴェーゼは1つだけ。全てきちんと整理する。
- 品種アリアニコは3つ、まぎらわしいのできちんと整理する。
- 名前が「D」で始まるDOCGは全てピエモンテ州、品種ドルチェット。
- 「モンテプルチャーノ」という言葉が、トスカーナ、マルケ、アブルッツォ州で出てくる。トスカーナのモンテプルチャーノは村名、マルケとアブルッツオのモンテプルチャーノは品種名。引っかけ問題頻出。
- 名前に「カステル」(城)とつくDOCGは3つ。全てプーリア州。
覚えきれないときは
DOCGはできるだけ全部覚えることをおすすめします。しかし時間が無くどうしても全部覚えきれないときは、下記の指針に従って絞り込みましょう。
- ピエモンテ州の重要DOCG
P.211〜で「主要なDOP(DOCG)ワイン」として解説されているものは良く出題されます。 - ヴェネト州の重要DOCG
P.226〜で「主要なDOP(DOCG)ワイン」として解説されているものは良く出題されます。 - トスカーナ州の重要DOCG
P.237〜で「主要なDOP(DOCG)ワイン」として解説されているものは良く出題されます。 - 近年認定されたDOCG
P.267〜の表で認定年が2019年または2020年のものは要注意です。良く出題されます。 - 2023年に認定されたDOCG
P.214の表のCanelliは認定年が2023年と最新のDOCGで要注意です。CanelliはP.267〜の表にはまだ記載されていません。
問題集をやりましょう
要点を一通り整理したらワイン受験.comの問題集をやりましょう。問題を解くと、問われるポイントが具体的にわかります。そのため、問題を解きながら覚えるのが一番効率の良いやり方です。最初は教本を見ながら1問ずつ解きましょう。
ワイン受験.comの問題集には、出題の可能性があるほとんど全ての問題を用意しています。問題集をきちんとやれば、必ず合格できます。