イタリア・DOC
日本ソムリエ協会教本2025 P.195〜260
イタリアのDOC(重要度B)
P.260 DOC一覧表をごらんください。イタリアには334個のDOCがあります。(2021年の教本では332個、2022年の教本で333個、2025年の教本で1つ増えて334個になりました。)これらはDOCGに次いで重要なイタリアを代表するワインです。しかし数が多すぎて全部覚えるのは無理です。
334個のDOCの中で重要なもののみが、各州のページで「主要なDOP(DOC)ワイン」として解説されています。
その中でも重要なものは下記のとおりです。絞り込んで覚えることをおすすめします。マーカーで線を引くと良いでしょう。
- ピエモンテ州
- バルベーラ・ダルバ、ドルチェット・ダルバ、ランゲ、ネッビオーロ・ダルバ
- リグーリア州
- ロッセーゼ・ディ・ドルチェアックア、オルメアスコ・ディ・ポルナッシオ、チンクエ・テッレ
- ロンバルディア州
- オルトレポー・パヴェーゼ
- トレンティーノ・アルト・アディジェ州
- テロルデコ・ロタリアーノ
- ヴェネト州
- ヴァルポリチェッラ・リパッソ
- トスカーナ州
- ポミーノ、ボルゲリ
- ウンブリア州
- オルヴィエート
- マルケ州
- ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ
- ラツィオ州
- エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ、フラスカーティ
- アブルッツオ州
- モンテプルチャーノ・ダブルッツオ
- モリーゼ州
- ビフェルノ
- カンパーニア州
- ヴェズヴィオ
- プーリア州
- カステル・デル・モンテ
- カラブリア州
- チロ
- シチリア州
- エトナ、マルサーラ
- サルデーニャ州
- ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ
ポイント
覚えるときは、下記のポイントに注目してください。
- DOCの名前
カタカナでかまいません、声に出して覚えましょう。 - 何州で生産されているか
ほとんどの問題は「○○州で生産されているDOCを選びなさい」です。 - 主たる品種
品種名がDOCの名前に入ってないものが出ますので、そこを集中して暗記しましょう。例えば、Barbera d'Alba はバルベーラという品種名が名前に入っていますので出題されません。一方、Oltrepò Pavese のように品種名が入っていないものは出やすいのです。
また、たくさんの品種がブレンドされているものは、主要品種を一つだけ覚えておけばOKです。 - ワインのタイプ(赤白ロゼ、スパークリングなど)
赤のみ、白甘口、発泡など特徴があるものが良く出題されます。 - 何かエピソードがあるもの(各州の解説に書かれています)
例: Cinque Terre 「世界遺産に登録されている絶壁の段々畑」P.211左
例題: 次のイタリアDOPワインの中から、カラブリア州で最も有名な銘柄で、赤ロゼはガリオッポ、白はグレーコ・ビアンコから造られるワインを選んでください。
- Vernaccia di Oristano
- Cirò
- Pomino
- Frascati
正解: 2
例題: 次のイタリアDOPワインの中から、イギリス人ジョーン・ウッドハウスが1773年に白ワインにアルコールを添加して造ったワインを選んでください。
- Orvieto
- Sizzano
- Marsala
- Bolgheri
正解: 3
問題集をやりましょう
要点を一通り整理したらワイン受験.comの問題集をやりましょう。問題を解くと、問われるポイントが具体的にわかります。そのため、問題を解きながら覚えるのが一番効率の良いやり方です。最初は教本を見ながら1問ずつ解きましょう。
ワイン受験.comの問題集には、出題の可能性があるほとんど全ての問題を用意しています。問題集をきちんとやれば、必ず合格できます。