ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス Shunya Satoさん
第6章 二次試験対策のポイント1〜2
さて、気持ちを切り替えて二次試験対策に入ります。山崎先生のスクールでは数回の小瓶交換会と二次試験対策講座がありますが、テイスティングを行う講座はありません。(あ、でもクラス会があります!)
一次試験対策講座終了時、山崎先生からお勧めのスクールと先生を教えて頂けるので、その情報を元にスクールに通うことにしました。
アカデミー・デュ・ヴァン紫貴先生がおすすめ
複数の先生を比較して受講する方もいらっしゃいますが、私の場合はアカデミー・デュ・ヴァンの紫貴先生に絞って受講することにしました。どうしても日が合わない場合のみ、他の先生を受講しました。
スクールに通い始めたのは9月からです。一次試験合格後は少し勉強をお休みし、ワイン受験.comの「二次試験対策講座」の章を読んだり、「お勧めの書籍」を読んでいました。(飲む勉強はやってましたが(笑))
二次試験対策のポイントとしては、
1. テイスティングはやればやっただけ上達する。お金は惜しまない
何しろワインを買う必要があるので、一次試験対策よりお金はかかってしまいます。しかし、ここでケチると上達しません。特に、香りに関してはサンプルを確認できる書籍等も売っているので、買って確認するのがお勧めです。個人練習だけで受験する人も居るようですが、私的にはスクールで勉強する方をお勧めします。
この香りや味わいをどう表現すべきなのか、ということを一人だけで勉強するのは大変だと思います。品種毎にコメントパターンはありますが、アメリカだとこう、オーストラリアだとこう、ヴィンテージ的にこう、同じ国でも地域的にこう、と様々なコメントの仕方があります。これを個人練習だけで理解するには途方もない時間とお金がかかると思います。
スクールでコメントパターンを習得、自宅で復習
スクールにて提供されるワインとそのコメントの取り方を教えてもらうことで、一つの品種でも様々なコメントパターンがあることが理解できます。何回か通うことで「こういう印象なら甘草にマークする」といった回答の仕方も分かってきます。
スクールで教えてもらったテイスティングノウハウを元に、自宅で復習を繰り返します。ワインを買ったら全て小瓶に移し、毎日ブラインドの練習をしました。
出張が続いたときは小瓶を持って行き、ホテルで練習しました。二次試験対策期間は、冷蔵庫がワインと小瓶であふれるので、家族の理解は必須です!(笑)
2. とにかく「基本の型」を覚える
テイスティングはやはり基本6大品種のコメントパターンを押さえることが大事です。そもそも、基本品種は下記6種類だけといえばだけですが、
- 白: シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブラン
- 赤: カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シラー(ズ)
これに下記産地が掛け合わされます。
- アメリカ
- 日本
- チリ
- フランス
- オーストラリア
- ニュージーランド
こうなると結構な数ですよね。この基本だけでも勉強は大変です。
基本品種以外に手を広げない
最近だと甲州やメルローも注目品種になってきましたが、まずは上記基本品種を覚えるのが先だと思います。基本品種を押さえれば、逆に「これは基本以外の品種である」と冷静に判断出来るようになります。そう判断できれば、落ち着いて品種やコメントを考えられます。
基本以外の要注意品種としてグルナッシュ、サンジョベーゼ、テンプラニーリョ等々もありますが、スクールでも1、2回出てくるだけです。品種当て出来るほどの勉強は出来ません。これは他の受験者も同様です。それよりは香りや味わいのコメントの仕方を覚えるべきでしょう。
ちなみに基本品種をそこそこ理解できるようになると、他品種も! と勉強の手を広げがちですが、逆に基本品種を当てられなくなってきます。(私のように、、、)くれぐれも基本を大事にしましょう!