ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス H.Iさん
第2章 1次試験対策 〜 1週間1サイクルで進める
初めての模試は30点で凹む
「ワイン受験.com」の利用申込をしたのは2022年2月です。勉強前の素の状態で実力はどれくらいかと思い、この時点で「ワイン受験.com」の模擬試験(100点満点)を受けてみましたが30点。
4択なので運で答えるより+5点しか正解していません。合格点の目安は70点。そこそこお酒や歴史・地理に詳しいつもりでしたが、まったく役に立ちません。凹みました。
翌3月になって教本が届きました。噂には聞いていましたが、あまりの分厚さに意気消沈。「これは自分で読み進めるのは無理だ、勉強の必要がない部分もあるかもしれないから、山崎先生の講義が始まるまでは待とう」と都合良く解釈してサボってしまいました。
唯一勉強らしいこととしては、健康のため通勤を片道30分の徒歩にしていたので、歩きながらYouTubeの「Sommelier For Free」というワイン講義を4月まで聞いていました。10年前の動画もあり、そのまま覚えてしまっては誤った知識になるため、特に数字などは注意が必要ですが、各国のおおまかな特徴・イメージを掴め、後日の学習時に役立ちました。
山崎先生の第1回講座は4月3日。都内の貸会議室で実施されていたので7月まで可能な限り出席しました。
「同じ目標に向かって勉強している同志がこんなにいるんだ」と励まされましたし、山崎先生の楽しいフランス話も聞けるので、可能な方は参加されることをお勧めします。
ただ、4月中は講座に出ているだけで、他には何もしていません。途中で模擬試験を2度やりましたが、もちろん点数は伸びず30点台。5月になり前半の山場であるボルドー、ブルゴーニュの大量暗記はまったく手つかず。
本格的な勉強は5月から、1週間を1サイクル
このまま出席しているだけでは点数は上がらず合格できないと気付き、やっと勉強を始めます。ここからの3ヵ月は、1週間を1サイクルとして、以下の学習方法で進めました。
- 土曜午前:午後の講座の予習。教本の該当部分を読む。量が多く初見のため、なかなか頭に入らないが、「講座本番で理解しやすくなればいい」という程度の気持ちで読む。
- 土曜午後:講座受講。重要ポイントの文章部に黄色マーカー、最重要ポイントの固有名詞に赤色マーカーを教本に引いて、覚える部分だけを記録する。ストーリーがあると暗記しやすいため、口頭の解説も必要に応じてメモする。
- 日曜:マーカーを引いた部分をEXCELにまとめる。概要、歴史、ワイン法、品種、産地について、数字、固有名詞、表、地図を転記。この作業で頭の中を整理し、暗記する対象を決める。また一日一問メルマガの出題範囲を今週の単元に変更。
- 月曜~木曜:早朝と深夜に1時間ずつ「ワイン受験.com」の問題集を解く。間違えたら教本を確認し、EXCELにない場合は追記する。問題集で正解率90%以上のA評価が常に出るようになるまでやる。
- 金曜:模擬試験を2~3回実施。未学習範囲は選択肢1を固定して答える。学習済範囲で間違えた部分は教本を確認し、EXCELにない場合は追記する。
また、講座に出席できなかった週は、講座動画が翌週に「ワイン受験.com」にアップされるので、動画を見ながら同じ作業をしました。
個人よって暗記の仕方はそれぞれだと思いますが、私は目(地図・表は写真のように記憶)と耳(山崎先生の外国語の発音を音で記憶)を使うと定着しやすいため、情報を自分の手でまとめることに時間を使っていました。
インプットの後はひたすら問題を解く
そして、山崎先生が推奨するように、インプットの後はひたすらアウトプット、問題集を解きまくるのが合格の近道だと思います。
ちなみに鬼門だったボルドーとブルゴーニュ、イタリアだけは単語帳を作って、寝る前に読み上げながら耳で覚えるするようにしていました。
勉強を始めてからは着実に理解が増えていき、1週間のサイクルを繰り返すたびに模擬試験の点数が上がっていくので自信がつきました。 毎週新しいことを学べるし、点数は上がるしで、この時期が一番楽しかったと記憶しています。 レストランに行った時に、理解できるワインの情報が各段に増えているのも嬉しかったです。
参考までに5~7月の模擬試験の点数変遷を記載します。点数はその1週間内の平均点です。
- 05/09~05/15 44
- 05/16~05/22 51
- 05/23~05/29 50
- 05/30~06/05 53
- 06/06~06/12 –
- 06/13~06/19 60
- 06/20~06/26 62
- 06/27~07/03 67
- 07/04~07/10 74
- 07/11~07/17 74
- 07/18~07/24 79
- 07/25~07/31 80
7月最後の1週間は山崎先生の全講座が終わっていたので、毎日模擬試験をやっていました。1次試験は90点が平均的に出せるようになってから受けようと思っていましたが、7月20日~8月31日の間で2回受験できるため、7月末の時点で一度受けてみようかと考えました。
平均80点になっていたので、五分五分くらいかもしれませんが、落ちたら1か月勉強して8月末に2回目を受けられますし、1回目で受かれば2次試験対策を早く始められることも魅力でした。
最終的に3か月間で模擬試験は通算49回(4900問)、問題集は3100問やっていました。