ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス H.T.さん
第4章: 二次試験当日、迷いが出て回答を修正してしまった。。。
試験会場の部屋に入り指定された席に着くと5つのグラスが並んでいました。白ワインは2つとも淡い色調。赤ワインの一つは淡い色調で、もう一つは濃い色調。5つ目のグラスには無色透明の飲料が入っていることを視認しました。
白2つはバッチリ手応えあり
開始の合図と同時にテイスティングに取り掛かりました。白ワインは2つとも「爽やかドライ系」であると判別して、それに見合うコメントをしていきました。
1つ目は香りと味わいから新世界のSBであることは判別しましたが無難にニュージーランドと回答しました。(正解はチリ) 2つ目のワインは無色に近いくらい淡いワインでしたが、これは試験対策で飲んだ経験からオーストラリア産のリースリングと正答できました。
ヴィンテージは山崎先生の講義で勧められたとおり、確率論で2021年と機械的に回答して両者正解でした。なので、白2種に関してはかなり良い点を取れたはずです。
赤2つは外したが方向性は合っていた
淡いほうの赤ワインは赤系果実の香りと控えめなタンニンを感じ、フランスのピノノワールを意識した方向性で一旦回答を終えましたが、なにか心に引っ掛かるものがありました。
濃いほうの赤ワインは明らかに熟成した色調と香りでした。自分好みのキャンティに近いと思ったのでサンジョベーゼと回答しました。正解はテンプラニーリョでしたが方向性は大体合っていたはずです。
テンプラニーリョはクリアンサしか飲んだこと無かったのが反省点です。二次試験対策で飲むべきテンプラニーリョはレセルバだと思います。
ここで迷いが出て回答を修正してしまった。。。
ここまでで残り10分以上あったので、その他のお酒に行く前に心に引っ掛かっていた3番目に戻りました。そこで、心の引っ掛かりの原因とも言える、ほのかなキャンディ香とマセラシオンカルボニックを感じたため「やっぱガメか!」と閃きました。
ところが選択肢にガメがありません。時間も残り少なくなって慌ててしまい、ゾーンが近いところでMBAを選択して、それに合わせてコメントも若干修正してしまいました。
遡ってコメントを修正するのは良くないことだと解っていましたが、ちょっとしたパニックに陥ってしまったようです。正解のグルナッシュは全くのノーマークで選択肢にあることすら気づいていなかったです。未だにこのワインのコメントが正しかったのかどうかは自信がありません。
残り5分でその他の酒類へ
残り5分を切ったところで5番目のグラスに行き、飲んだ瞬間にジンだと解りました。前述の通り「ワイン以外のお酒」はろくな対策をしてこなかったのでホッとしました。
最後に、指定された回答数を守れているかを一通りチェックしている途中で終了の合図。テイスティングしたワインはすべて吐き出していたので、とても美味しいと思った濃いほうの赤だけでも最後に飲み干しておけば良かったと少し後悔しました。(笑) でも、そんな余裕はとても無かったです。
当日夕方の出題ワイン発表で合格を確信
試験を終えた時点で、白2つは自信があったのと、赤も大きくは外していないはずで、上から7割が受かるなら、少なくとも合格点には達しているかな?と思いました、当日夕方に出題ワインの発表をHPで確認して自信が確信に変わりました。
とは言え、マークシートの誤記などの可能性はあるので、正式な発表を見るまでソワソワした気持ちではありました。
試験9日後の合格発表の時間は商談会のミーティングと重なっていましたが、終了後にHPで自分の番号を確認出来たのでし、その場に居た会社の同僚と喜びを分かち合いました。
合格してみて
自分へのプレッシャーを掛けるために、ワインエキスパートを受験することを周りに結構明かしていたので、合格した後はいろいろな方から祝福されました。久しぶりに味わった達成感です。
資格取得活動を通して、50代半ばにもなった自分をここまで勉強熱心に駆り立てたワインの世界の奥深さを改めて実感しました。受験を勧めてくれたソムリエの方の言葉通り、ワインを学んで以降のワインの味わいは確かに変わりました!これからも健康に気を付けながらワインを楽しんでいけたらと思います。
的確なご指導をいただいた山崎先生に感謝しています!