ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス K.Hさん
第2章 一次試験対策・使用した教材は5つ
一次試験対策はある程度時間はかかりますが、ワイン受験.comを信じて暗記と問題演習をすれば必ず合格できます。使用した教材は下記です。他に購入したものもありますが、下記で必要十分です。
- ワイン受験.com → 勉強全体の指針です。これなしでは独学合格は厳しいかと。
- ワイン受験講座2017(アカデミー・デュ・ヴァン) → 初学者には教本はわかりにくいのでこのテキストを教本代わりにして書き込みます。他のテキストでも良いと思います。
- ワイン受験ゴロ合わせ暗記法2017(成隆出版)→ 暗記事項が多いので役立ちます。
- ワインとグルメの資格と教室2018(イカロス出版)→ 過去問演習用です。
- 日本ソムリエ協会教本2018年版 → 最後の仕上げ用です。
まず何をやるべきか確認する
1. ワイン受験.com一次試験対策講座のAとBに該当するところをWordに貼り付けしてプリントアウトし、勉強する内容を定める
Cは後回しにして、A、Bを理解し暗記しようと決めました。印刷量は膨大ですが、紙にすると具体的に何をすればいいかや今どの程度まで進んだかが理解できますし、前半はメモ書きをしたりするのに有用です。
2. 上記の「一次試験対策講座A、B」に該当するところをテキストで確認する(インプット)
章ごとに小分けしてホチキス止めします。章ごとにテキストと照合して、該当するところに線を引いたり読み込んで理解したりします。私が使用したテキストには白地図があったので、中学校の地理の勉強みたいに国・地域ごとに地図を作成して整理するのも有用です。
インプットとアウトプットの繰り返し
3. 「暗記法」の本を日々携帯し、暗記する(インプット)
テキストで理解した内容を記憶します。上記に挙げた「暗記法」は、作者の先生が男性というのもあって、下ネタ交じりではありますが、自分だけで暗記するよりはるかに効率的です。
暗記法を日々携帯して、時間のある時に開いて何度も迷惑にならない程度につぶやきます(笑)。繰り返しやると嫌でも覚えます。寝る前は必ず暗記法を復習で読み込んでから寝ます(受験の定番、睡眠中は記憶が定着しやすいと言われています)。
また、自分なりにもっと良い暗記法があれば修正・加工して覚えます。個人的にはこの本の弱点はヨーロッパのマイナー国と新世界です。ここは自分で暗記文(語呂)を考えます。暗記文を100円均一で売っている8㎝長の正方形の付箋を本にペタペタ貼り付けます。
4. ワイン受験.comの問題集・模試・過去問(アウトプット)
ここが一次対策のメインです。テキストと暗記法を使用して暗記・理解が進んだら、問題演習です。章ごとに少しずつ進めて、1章ずつクリアしてゆくのが精神的にも楽です。PCとスマホを併用して問題演習をします。
模試の方は、勉強開始当初から毎週末1回受験していました。全体の傾向を把握するためです。もちろん最初は全然解けずに2月の40/100点、偏差値30くらいでしたが、7月には90/100点台に乗り、偏差値60を超えました(自慢ではなく、繰り返し勉強を続ければ誰でも必ずそれくらいの結果が出る、ということです)。
学習範囲が進むと次第に問題集を解く回数が減り、後半は模試を繰り返し解いて未習分野や弱点を探してゆくようになります。7月は大体の暗記が終わり、スマホで1日5-10回模試を解いて間違えた問題をスクショで保存して、自宅で確認して暗記する、という徹底した問題演習を行い、弱点をつぶしました。過去問は5年分3回程度演習しました。
メルマガ、教本の活用法
5. 一日一問メールマガジン(アウトプット)
ワイン受験.comのメール問題は素晴らしいアイディアです。1日3問、全範囲から出るように設定しましょう。最初というか途中くらいまでは意味不明な問題ばかりでめげますが、あまり気にしない方が良いです。
テキスト・問題集に絞って暗記していけば、最終的には反射的に答えが出るようになりますから、ご安心ください。
6. 教本(インプット)
2018年はCBTになったのと、問題の傾向ががらりと変わりました。私は教本なしで合格するつもりでしたが(こういうと怒られてしまいますが)、7月下旬に問題の傾向の変化(教本の記述から問題が出る)を知り、慌てて8月から教本に勉強をシフトしてゆきました。
全部暗記することはできませんので、まずはインターネットで既出問題を拾ってゆき、その問題の答えを調べてWord入力して1問1答問題集を作って、繰り返し説いて暗記しました。その次に教本の読み込みをしました。読み込みは時間がなく2回しました。8月はとにかく情報戦でした(苦笑)
その他気づいたこと
1. 進行ペース、勉強計画
特別計画は立てなかったのですが、ワイン受験.comで示された順番に勉強し、2月開始で半年かけて7月末で仕上がることを目標にしていました。上記を続けた結果、幸い結果的にもそうなりました。
最初にフランスを丁寧に暗記して仕上げるのが重要です。フランスとイタリアを乗り越えるとだんだん楽になってゆきます!
2. 試験は情報戦でもある。受験仲間を作ろう!
私はワイン業界とは全く関係ない業種で受験仲間がいなかったのですが、Web上で仲間を複数作って、勉強の経過を報告しあったり、分からないところを教えあったり、情報を共有したりしました。
独学ではありますが、初期に暗記ができず苦しいところを乗り越えられたり、8月の情報戦を乗り切れたりしたのは仲間の存在が必要不可欠でした。とにかくワインスクール、ワインバーで相談しても良いですしSNSでも良いので、仲間を募ってみましょう。意外とみんな同じ思いなのだろうと思いますよ。