ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス 松岡亮介さん
第1章 受験のきっかけ: 仙台市のオー・ボン・フェルマンとの出会い
ワインエキスパート受験を思い立ったのは、仙台に単身赴任中のときです。2019年10月、NHK文化センターのワイン講座に通い始めたのですが、それまではお酒は正直飲めれば何でもよく、「カベルネソーヴィニョン」という言葉が正確に何を意味するか分かっていないようなレベルだったので、時間に余裕があるときに少し勉強しておくのも悪くない、といった軽い気持ちからでした。
ところが、第一回の講座(イタリアワインでした)はあっという間の1時間半で、講座の常連の方の「スミレの花の香りが...」などとコメントするのに聞き惚れ、いつかあんな風にコメントしてみたいと、浅はかにも思い込むようになりました。
加えて、このとき講師をされていたA御夫妻は、私の自宅の近所で本格的なチーズとワインの専門店を出されていることが判明! しかも夜は手作りの美味しいおつまみ付きのワイン講座等もやっていたことから、自然、夜な夜な(??)顔を出すようになり、テイスティングの初歩やチーズについても色々教えて頂くようになりました(仙台市青葉区役所裏の「オー・ボン・フェルマン」。チーズ検定もここでお世話になりました。今から振り返ると、この時の経験がその後の勉強に良い土台を作ってくれたと言え、A御夫妻は私にとって最初の恩師です!)。
東京に戻り独学で受験を決心
こういった中でワインエキスパートの存在を知るようになり、せっかくワインにはまるんだったら、一度しっかり勉強しようと思い立ち、受験を決心した次第です。ただ、いつ転勤になるかも分からなかったので(実際に2020年春に東京に戻りました)、スクール通学ではなく独学での受験とし、その際、一番頼りにしたのが、偶然見つけた、山﨑和夫先生の「ワイン受験.com」という、このサイトだったわけです。
本当は渋谷で行われる山崎先生の一次試験対策講座に通いたかったのですが、東京に戻った時には既に締め切り後でしたので、諦めました。