ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス 松岡亮介さん
第2章 一次試験対策: 模試を毎朝100問、帰宅してからもう100問
まず最初にしたことは、このサイトの合格体験記を読むことでした。その中でどなたかが「山崎先生から『模擬試験を解くといいですよ〜』というアドバイスを再三もらった」とのエピソードを紹介していましたが、ほぼ全ての方が一次試験対策の肝として、繰り返し模擬試験を解くことを強調されていたので、私もそれに焦点を合わせることとしました。
メインの教材は参考書とした
次に基本書選びですが、時間と気力の関係もあり、メインの教材を「受験のプロに教わるソムリエ試験対策講座2020年度版」(杉山明日香著。以下、参考書と呼びます)を使いました。
これもこのサイトで紹介されていたもので、ソムリエ教本の改訂を正確かつタイムリーに反映しているほぼ唯一の参考書とのことでしたので、後はこのサイトの各章ごとの問題を参考書を見ながら解く、参考書に載っていないことを問われている場合には、(仕方なく?!)教本を開くこととしました。
なお、この参考書には別冊の地図帳がついているのですが、良い意味でシンプルな50ページ程度のもので、これなら覚える気が起きるというものでした。いずれにしろ、この参考書の情報量が自分の記憶力の限界と割り切り、その代わりこれを丸暗記することとしたわけです(当然実際は無理でしたが、通算して3巡しました)。
ゴロ合わせも活用
ただ、これだけの量を飽きずに効率よく暗記するためにどうするか、いろいろ試行錯誤しましたが、結局、次の二つに行き着きました。
一つは、「ワインゴロ合わせ暗記法2020」(矢野恒著)です。どこに行くにも絶対に手放さず、電車やバスの中で、心の中でブツブツつぶやいていました。これなかりせば、ボルドーの格付けなどはとても覚えきれませんでした(通勤電車でこれを読んでいる人がいたら、間違いなくソムリエ試験受験者だそうです)。
一次試験対策講座と動画は一読、一見に値する
しかし最も役に立った方法は、このサイトの一次試験対策講座でした。例えば教本の各章の内容について、簡潔な表現で全体像を示しつつ、学習する優先度等を明確に示しているほか、記憶に役立つようなエピソードを挟み込むなど、非常によくできたものでした。
加えて、今年は新型コロナ対策の一環として、山崎先生の講義が動画配信されるようになったのですが、これがまた噛んで含めるような感じの解説で、何度も視聴しているうちに、先生独特の語り口が頭から離れなくなったくらいです。特に「教本のこの部分、軽〜く読んでおくことをお勧めします」といった言い回しは、後に強く印象に残ることとなりました(後述)。いずれにしろ、この一次試験対策講座、一読、一見に値します!
GW明けからはひたすら模擬試験
実際の勉強の過程は次のとおりです。まず勉強時間の確保ですが、平日の出勤前と帰宅後、そして週末はしっかり時間をかけることとしました。
東京に戻った4月以降、本格的に参考書を読み込みながら、このサイトの問題集を解き始めました。5月のゴールデンウィークを利用して何とかざっと参考書を一読し、その後はひたすら模擬試験を、毎朝一気に100問解き、家に帰ってもう100問といった毎日で、これは一次試験本番の7月23日の朝まで続けました。
通算160回、16000問、正答率97%まで上げた
このサイトの長所は枚挙に暇がありませんが、例えば模擬試験を受けるたびに、自分の偏差値がすぐ出てきて、「今日も頑張った、また一歩目標に近づいた」と大変な励みとなりました。結局、模擬試験だけで通算160回、16000問解いており、最終的な正答率は97%でした。
もう一つ私にとって一番ありがたかったのは、山崎先生とのメールでの質疑応答です。独学での問題点の一つは、教本等読んでもよく理解できないことがある時どうするか、ということですが、ある時思い切って山崎先生にメールで質問したところ、大変丁寧な解説の返信をいただき、びっくりしたのを覚えています。以後これに味を占め、何度もメールのやり取りをしましたが、毎回ち密な解説をいただき、これも大きな励みになりました。