ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス 三度目の正直さん
第2章 二次試験では時計持ち込み禁止と照明に戸惑った
ワイン好きが高じて10年前からたまに試飲会に参加したり、ワイン仲間も徐々に増えて一緒に飲んだりしていました。でも飲んでいたのは好きなフランスワインばかりでティスティングの知識はほぼありませんでした。
ワインを飲むと眠くなってしまうし、とにかく一次試験を合格したかったので一切飲みませんでした。ですから二次試験対策にいざ取り組んだ時、知識はないしワインの味覚は錆びついているしで愕然としました。
ティスティング理論講座を両日受講、ライブ感が良かった
ワインスクール山崎塾のティスティング理論講座は目からウロコでした。(この講座を受講した8月末の時点で一次試験は受けていませんでした。一次試験の勉強が終わらなかったからです。)内容もさることながら対面授業にはライブ感があり、共に学ぶ仲間がいる緊張感もあり、オンラインにはない楽しさがありました。
配布されたプリントは全てファイリングして繰り返し読み、二次試験当日、会場に向かう電車内での最終チェックにも役立てました。特にその他のお酒の知識は大変役立ちました。
オペラワイン 山崎先生監修、基本6品種ハーフボトルセット(動画付き)を活用
自宅学習にはこちらを購入し活用しました。ティスティング用グラスはAmazonで購入し練習を繰り返しました。近所のスーパーで購入したワインでもやってみましたが、やはりプロが選んだ品種特性が現れているワインではないので練習になりませんでした。
品種をズバリ当てるのはかなり難しいことです。コメントは丸暗記して方向性だけは間違えないようにしました。白紙のティスティング解答用紙を印刷してコメントをとる練習をしました。最終的には200回以上コメントをとりました。
ワインスクールから「その他のお酒セット」を購入
ワイン以外のお酒はほとんど飲んだことがありませんでした。二次試験前にはコロナの規制も緩くなり、娘と一緒に近所の飲食店で焼酎やウィスキーを飲みました。でもシェリーやポート、リキュールなどが飲めるお店が近場にありません。
ですからアカデミー・デュ・ヴァンで販売されたその他のお酒セットを購入しました。こちらは息子が勉強を手伝ってくれました。飲み慣れない、しかもアルコール度数が高いその他のお酒の学習は苦しみました。最後まで判別出来ないお酒もありましたが(アルマニャックとコニャックの違いやウィスキー、オードヴィーなど)知識だけはきっちりおさえました。
二次試験会場にて
時計持ち込み禁止に困った
二次試験はとにかく時間がありませんでした。時計が持ち込み禁止なので時間配分が上手く出来ません。10分おきに時間経過をアナウンスしてくれるのですが、集中してティスティングしているのでよく聞こえなくて動揺しました。
照明が電球光で戸惑う
また試験会場はおしゃれなシャンデリアの部屋で、温かな電球光の下で見るワインはキラキラ鮮やかに見えて判断がにぶりました。よく冷えていたワインもあり試験最初と最後で香りに違いが出て悩みました。
そういう時は最初の直感、第一印象を信じるしかありませんでした。マークシートを埋めるのに精一杯で迷っている時間はありません。最後にざっと見直した時、選択肢の数を間違えていたり、マークし忘れていたり、ずらしてマークしていたり、やってはいけないことのオンパレードで書き直す手が震えました。やりきったような、そうじゃないような変な気持ちで二次試験を終えました。
二次試験結果、ワインは1つしか当たらず...
試験当日17時にソムリエ協会HPに発表された解答をみたら、正解はワイン1つ(フランスのシャルドネ、生産年)とその他のお酒(ラム酒)の合計2つでした。フランスワインはオペラワインのシャルドネにそっくりでした。
その他のお酒に関しては琥珀色系は苦手だったので試験会場で琥珀色の液体を見た時はぞっとしましたが、香りですぐにラム酒とわかりました。マークシート4択の消去法でも解答を絞れたので自信を持ってラム酒にチェック出来ました。その他のお酒は知識が大切、という山崎先生のおっしゃる通りでした。
合格発表までは後悔の日々...
それから合格発表の日までは眠れぬ日々を過ごしました。試験後にあらためてワイン受験.comに書かれてある山崎先生の言葉を何度も読み返してはあーすればよかった、こーすればよかったと後悔ばかり。やはり圧倒的にワインを飲む量が少な過ぎました。ですから合格がわかった時は本当に嬉しかったです。応援してくれた家族や職場の方々にも良い結果報告が出来てほっとしました。
最後に
この試験に合格するには700ページあまりある教本のどの項目もまんべんなく勉強しなくてはなりません。とにかく時間がありませんでした。ですからスマホでいつでもどこでも勉強出来るワイン受験.comは大変役立ちました。独学で忙しい方にこそワイン受験.comをおすすめします。
信憑性のない情報は鵜呑みにしない
また、信憑性のない情報を鵜呑みにしないことも大切です。気軽なSNS、YouTube動画は最新の情報に更新されていないことが多く、また身近な有資格者の「メドック格付けは覚えなくてもなんとかなる。その他のお酒は飲まなくてもわかるよ。」などの易きに流れるようなアドバイスに焦るほどすがりたくなります。
でも、ワインエキスパート資格を手にした今わたしが思うこと、それは最新情報を含めて一番信頼出来るのは山崎先生の言葉であり、ワイン受験.comでした。