ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス Yukoさん
第2章 受験勉強スタート、夫は書き込み派、私はノート派
まずは無料オリエンテーション、参考書もそろえる
ここから、夫との二人三脚が始まりました。
早速2月1日の山崎先生の無料オリエンテーションに二人で参加。まずはお話を伺ってから具体的な戦略を考えていこうと思っていましたが、先生の確固たる分析と受験対策をお聞きし、帰宅途中には夫も私も「合格できる」ような気持ちになっていました。
日本ソムリエ協会への受験申込み後、教科書が届くまで時間がかかることを知った私たちは、ワクワク感もあって、少しでも早く勉強を始めたい思いから、参考書を購入しました。夫は「ワイン受験テキスト&模擬試験2019(自由が丘ワインスクール 監修)」、私は「受験のプロに教わるソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き 2019年度版(杉山明日香 著)」を選びました。(この時は2020年度版はまだ発売されていませんでした。)
参考書はまとめ用、教本は興味深いが分厚すぎる...
ざっと目を通しましたが、「勉強した人がまとめに使う参考書」という印象でした。しばらくして分厚い教科書が届きましたが、その内容には圧倒されました。教科書には歴史的背景をはじめ、参考書にはない説明がたくさん書かれていました。「そうだったのか。」と理解できることもたくさんあり、とても興味深かったのですが、内容が細かすぎてポイントがわからず、読み込んでいくには時間がかかり、読むだけでは合格できないことがすぐにわかりました。
私は、4月から始まる山崎塾の対面での講座をあてにしていたこともあり、比較的のんびり構えていたのですが、コロナ禍で講座が中止になってしまったので、ここで一旦勉強方法を見直すことにしました。
夫は書き込み派、私はノート派
夫と私は勉強方法が異なります。夫はコロナ禍で在宅勤務になり、隙間時間を見つけて、教科書やワイン受験.comの問題集で確認した内容を参考書に書き込み、また他のサイトも時々見ながら勉強していました。
私は「ノート派」です。4月上旬から出勤不可になったので、ワイン受験.comの「一次試験対策講座」の重要度A,Bをメインに教科書で勉強し、参考書で補いながら「ノート作り」を始めました。「書く」という作業は時間がかかりますが、私にとってノートは勉強しやすく、記憶をたどる際にも役立ちます。但し、書いたことで満足し、覚えたつもりになってしまうこともしばしばありました。
夫とは受験に関する情報交換はしましたが、どこまで覚えたか、どうやって覚えたか、何を勉強したかといったお互いの具体的な勉強内容についてはあえて触れませんでした。
勉強は甘くなかった、模試はD判定
ワイン受験.comの模擬試験は、試験形式に慣れる上で最適です。問題は試験と同じ四択で、問題数は100問(試験は120問)です。こちらも毎回シャッフルされます。私は試験の感触を確かめたく、早いうちに模擬試験にトライしました。初回はなんと3月中旬。早すぎるとは思ったのですが、勉強したわずかな範囲だけでも理解できていれば御の字、四択なので何とかなる、と軽い気持ちで挑戦し、散々な結果に。
次は少しでも良くなればと願いつつ、3月中旬から6月中旬まで13回受けましたが、D判定を上回ることはありませんでした。やはり時期尚早で、模擬試験に挑戦し続けることが難しくなりました。ですが、地図問は必ず点を稼げると思ったので、13回分の模擬試験から地図問のみをノートに貼り、復習に何度も使いました。
このころには教科書、参考書、ワイン受験.comの対策講座や問題集を使って、ワイン概論、フランス、イタリア、スペインあたりは一通り勉強していたのですが、覚えてもすぐ忘れ、記憶が定着しないことが私の大きな悩みでした。特に出題範囲が広く出題頻度が高いフランスはごちゃごちゃになってしまったので、一度フランスから離れ、次に頻度が高いイタリアと仲良くなろうと決め、以前からトイレに貼っていた地図と共に勉強し直しました。
動画は短い時間に分けられているのが良い
自分の勉強方法に疑問を持ち、成果が出ないことで不安になっていたさなか、ワイン受験.comの一次試験対策講座の動画が配信され、私は救われました。
山崎先生ご自身が、導入部分のワイン概論から各国に至るまでとても丁寧に教えてくださる講座で、まさに目から鱗でした。ポイントや覚え方を始め、複雑な地図等もデフォルメして説明してくださいましたので、とても理解が深まりました。
動画は短い時間で分けられていますので、聞いていても疲れることもなく、もっと聞きたい、知りたいという気持ちになりました。また何度でも再生できますので、効果的です。私は動画のレジュメを書き写し、先生のご説明も加えた新たなノート作りを始めました。このころから参考書はほとんど使わなくなりました。