テイスティング・コメントの選び方・香りの特徴(果実、花)
果実
果実の香りは、主に(純米)大吟醸酒、あるいは大が付かない(純米)吟醸酒の吟醸香(フルーティで華やかな香り)を表現します。SAKE DIPLOMAでは下記のような表現を用い、選択の指針は下記の通りです。
- 1. 黄色いリンゴ、洋梨
- カプロン酸エチルに由来する、みずみずしい甘味と酸味を持った果実香を表現します。(純米)大吟醸酒で良く正解となります。この両者はセットで選択することをおすすめします。
- 2. バナナ、メロン
- 酢酸イソアミルに由来する、濃厚な甘味を持った果実香を持った果実香を表現します。(純米)大吟醸酒で良く正解となりますし、また大が付かない(純米)吟醸酒でも良く正解となります。この両者はセットで選択することをおすすめします。
- 3. 白桃、ライチ
- カプリル酸エチルや酢酸エチルに由来する、しぼりたての生酒の濃厚で甘い香りを表現します。しぼりたての生酒が試験に出ることは無いと思いますが、(純米)大吟醸酒でどちらかが正解になることが良くあります。
- 4. グレープフルーツ
- 前項で解説したように、これは基調香を表現します。香りが穏やかな純米酒、本醸造酒で良く正解となります。
花
花の香りも、主に吟醸香(フルーティで華やかな香り)を表現します。SAKE DIPLOMAでは下記のような表現を用い、選択の指針は下記の通りです。
- 1. アカシア
- 甘く華やかな、はちみつ様の香りを表現します。(純米)大吟醸酒で良く正解となります。
- 2. 菩提樹
- 華やかだがやや熟成感のある香りを表現します。大がつかない(純米)吟醸酒や純米酒で多少なりとも熟成感がある時に良く正解となります。
- 3. スイカズラ
- 前項で解説したように、これは基調香を表現します。香りが穏やかな純米酒、本醸造酒で良く正解となります。