テイスティング・コメントの選び方・味わいの概要、第一印象
味わいのコメントの概要
味わいは下記の6項目についてコメントします。配点は全て同じで1個1点です。
- 第一印象
- 甘味
- 酸味
- 苦味
- バランス
- 余韻
以下、順番に説明いたします。
第一印象とは
SAKE DIPLOMAでは、味わいは、まず最初に酒を口に含んだ時に感じる香味の第一印象をコメントします。ワインの世界では「アタック」と呼ばれることもあります。
SAKE DIPLOMAでは、第一印象の強さを下記のように表現します。数字が大きいほど第一印象が強いと考えてください。
- 1. 軽い
- 香味の第一印象とアルコールのボリューム感が弱い
- 2. やや軽い
- 香味の第一印象とアルコールのボリューム感がやや弱い
- 3. やや強い
- 香味の第一印象とアルコールのボリューム感がやや強い
- 4. 強い
- 香味の第一印象とアルコールのボリューム感が強い
選択の指針
お酒のタイプに応じて、正解になりやすい選択肢があります。下記のような選択をおすすめします。
純米大吟醸酒、大吟醸酒
このタイプの酒は、華やかで印象の強い香味を持つものが多く、また割り水しない原酒が多いのでアルコール度数も高めのものが多く、第一印象は強めとなります。3. やや強い または 4. 強い のどちらかを選択することをおすすめします。
純米吟醸酒、吟醸酒
このタイプの酒は、香味がやや穏やかになり、また割り水されてほどよいアルコール度数を持つものが多いため、第一印象は弱めとなります。1. 軽い または 2. やや軽い のどちらかを選択することをおすすめします。
速醸系酒母の純米酒
このタイプの酒は、スッキリした軽やかな香味を持ち、割り水されてほどよいアルコール度数を持つものが多いため、第一印象は弱めとなります。1. 軽い または 2. やや軽い のどちらかを選択することをおすすめします。
生酛山廃系酒母の純米酒
このタイプの酒は、甘味、酸味、旨味、コクが詰まった力強い香味を持つものが多いため、第一印象は強めとなります。3. やや強い または 4. 強い のどちらかを選択することをおすすめします。
熟成古酒
生酛山廃系酒母の純米酒と同様に力強い香味を持つものが多いため、第一印象は強めとなります。3. やや強い または 4. 強い のどちらかを選択することをおすすめします。