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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス H.Iさん

第4章 2次試験対策 〜 1次合格の喜びで出遅れた

2次試験は10月18日。平日午前のため仕事の調整、有給休暇など事前に準備が必要です。せっかく1次試験を8月1日に合格したのに、最大の難関を超えたという喜びで1ヵ月何もせず過ごし、勉強を始めたのは9月に入ってからになりました。

私のようにワインの経験値が少ない人は8月からと言わず、受験が決まった段階で少しでもワインを飲んで、感じたことを自分の言葉でメモしておくのが大事かと思います。

2次のテイスティングは暗記ものと違って短期で詰め込めるものではなく、品種に対する自分の感覚を蓄積する必要があります。もちろん前提知識は必要ですが、飲んだ数が結果に直結しますし、1日に飲める量も限度があるため、できるだけ早く始めることをお勧めします。

主な対策は小瓶詰め替え

対策としては山崎先生から教えていただいた「小瓶詰め替え法」を実践しました。

  • ネットで100ccの小瓶100本セットを購入し、1本のワインを6本の小瓶に移し替え、解答を見えないように貼り付け冷蔵庫に。
  • 購入した品種は赤白共に山崎先生推奨の基本3品種です。品種毎に4本ずつ買ったため、小瓶は合計144本になりました。
  • テイスティングは毎日赤か白を3本、最後の1週間は赤白2本ずつの試験形式でブラインドテイスティングしました。

約45日の勉強期間でしたが、基本の3品種に絞っているのもあり、自宅ではそれなりに品種と国を当てられるようになります。他の品種に手を出すことも考えましたが、ワインバーでいろいろ飲んだ結果、迷いが出てしまうので自分のものにするには無理と判断。

正解が基本の品種の時に経験の少ないそれ以外の品種で間違ってしまっては意味がないため、試験では基本品種のみで解答することに決めました。

ノートにメモを取るのが効果的

ブラインドテイスティングするにあたってはノートを1冊用意しました。感じたことを自分の言葉でメモし、品種・国を予想した後、正解を確認して追記します。メモの数が増えた後に改めて確認すると、特定の品種や国によって自分が決まった表現をしていることがわかるため、試験でも非常に効果的でした。

また、試験では赤白2種類ずつ出題されますが、品種をすべて間違えても、テイスティングコメントが正解していれば合格できるため、最後の2週間は品種毎のテイスティングコメントを暗記するようにしました。

私は山崎先生がNHK文化センターで開かれている講座で勉強させていただきましたが、「ワイン受験.com」の「テイスティング理論講座」が9月に2回開催されるので、そちらに参加されてもいいと思います。

その他の飲料については、ネットで45種類の小瓶セットを買って知識の確認をしました。ただ、配点と学習コスト(時間、お金)を考えると、超基本的なものだけに絞ってバーで飲んで覚え、それ以外は捨ててしまうのもありだと思いました。

振り返ると、この2次試験対策が私にとって一番辛かったです。気分でなくても毎日3杯のワインを飲まなくてはいけない、というのは思っていた以上にストレスで、酒好きでも滅入ります。 素の状態で臨む必要があるため、テイスティングの後に外出して他のお酒を飲むなどして、気分転換をしていました。