ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス かーくんさん
第4章: いよいよ一次試験!こんなに勉強したのは大学受験以来だぜ!
1.一次試験本番まで
私は一次試験の日程を7月29日と8月25日にしました。7月29日に受けて落ちたら残りの1ヶ月死ぬほど勉強して何とか8月で受かろうという考えで1ヶ月間を空ける作戦です。
そして私の職場は土日祝日休みの勤務体系ですが、7月29日(月)を有給にすることで土日月の3日間で最後の追い込みができると思いました。テスト前に猛勉強する高校生や大学生と一緒のアレです。1日10時間以上は勉強をしていたと思いますが、こんなに勉強したのは宅建でもFPでもなく大学の受験勉強以来だなと思います。
人によりますが、一次試験は膨大な量の知識の丸暗記なのでこの方法は案外おすすめできます。3日間ひたすら問題を解き、間違えた箇所は教本を見返し、徹底的に反復することで脳に染み付けることができました。
一次試験本番はCBT試験であり、自分で予約した会場で試験を受けます。会場に着き受付の人から注意事項を聞き、PCの前に座りいざ一次試験!と思いPCの画面を見て絶望しました。
「え??むずくない??分からない問題多いんだけど??」
最初の問題から全然分からず若干パニックになっていました。CBT試験では紙と鉛筆が配られメモすることができ、絶対合ってる問題と2択まで絞った問題をメモし、それらを集計するとギリギリ合格してるかな、、、??いや、ヤバいかも、、、みたいに思っていました。
見直しも終わり終了ボタンを押したら「合格」って書いてあり、安堵のあまり涙を流したのを今でも覚えています。
合格体験記でこんなこと記載していいのか迷いましたが、嘘つきたくないので話しますと、テイスティング、チーズ、ワイン購入、ソムリエの職責は結局間に合わず、試験前日にサラっと読んでおしまいにし、ほぼ手をつけていません。追い込みした3日間は今まで覚えてきた内容を徹底反復することが大切と考え、思い切って捨てました。逆にワイン概論、フランス、イタリア、ドイツ等のよく出るところをしっかり復習することにし、結果ケアレスミスなく解けたことが合格につながったのではと思います。
いや、皆様はちゃんと最後まで勉強してくださいね!笑
2.一次試験の勉強について皆様にお伝えしたいこと
ソムリエ・ワインエキスパートを独学で勉強するとどう勉強すればいいか迷いますよね。私も最初はがむしゃらに勉強しており、受かった今考えるとこーゆー風に勉強していればもっと効率よかったな、、、、余計なことやって失敗したな、、、、とか色々思うところがあり、ここでは一次試験でこれやれば間違いない!ということについてお伝えします。
勉強したことはすぐに忘れます。
山崎先生もおっしゃっていますが、勉強してもすぐに忘れます。みんなそうなので気にせず自分のペースで進めていくべきです。いわゆる士業のような複雑な試験問題ではないので、とにかく問題をいかに多く解くかがポイントかと思います。参考までに、私のワイン受験.com学習履歴によると、問題集を13,177問解いていました。これくらい解いて頭に染みつかせるのをおすすめします。
教本とワイン受験.comの問題集、動画配信で問題なく受かります。
受験を決めたら過年度の教本を買って勉強することを強くおすすめします。勉強方法は他の方も記載していますが、ひたすら問題を解くことです。ワイン受験.comの問題集は膨大な量ですし、出題される問題をほぼ網羅できているのでおすすめします。ただ、毎回ランダムに問題が出題されるため、間違った問題の反復練習ができません。私は間違った問題を全てiPhoneのメモに残し反復していました(山崎先生!ここどうにかなりませんでしょうか!)。それでもこの問題集を使わずして一次試験突破はあり得ないと思いますので、必ず使って下さい。
ワイン受験.comの動画配信も登録するべきです。説明や要点がとても分かりやすいです。YouTubeに「sommelier for free」という無料動画がありますが、動画の作りや要点が的確に纏まっている点を踏まえて私はワイン受験.comの動画配信を強くおすすめします。
藤代問題集は紙媒体なので間違った問題を徹底反復できたので個人的にはあって助かりました。問題ボリュームも十分ですしおすすめします。
ノートはとらなくていいと思います。
個人の勉強スタイルの話になってきますが、私はワインエキスパート試験勉強では一切ノートをとっていません。必要な箇所はスマホで撮影し、覚えたら画像消去するを繰り返して勉強していました。電車の中でノート広げるのもアレだし、スマホとか単語カードなら邪魔にならないし恥ずかしくないかなって思っていました。ワインスクールの授業のカッコいいノートをみたことありますが、全く必要ないと思います。
地図問題に早めに取り掛かってください。
ソムリエ・ワインエキスパート試験の地図問題は膨大で大変だと思いますが、地図を勉強すると通常の問題でも推測で解ける問題が増えます。特にボルドーやブルゴーニュのAOCは全部丸暗記が必須だし大変だから後回しにしがちだと思いますが、早めに覚える価値が十分にあります。地図については教本もいいですが、杉山本のワイン地図は本当に素晴らしいです。生産可能色も含めて記載があり、見やすくまとまっています。
実際の試験ではどこの地図がでるかという話ですが、CBT試験なので、ランダムに出題されます。私の時はポルトガルとドイツとオーストラリアの地図問が出されました。ワイン受験.comの地図問を丸暗記していたので間違えなかったと思います。ワイン受験.comの問題集の最後に地図問があり、ここに記載されている数字の産地は丸暗記した方がいいです。
私はフランスの地図は早いうちに覚えましたが、後ほど本当に役立ったなと心から思いました。早めに地図問題に取り掛かって下さい。
メドック格付けはワイン概論終わったらすぐに暗記しましょう。
ワインエキスパートの最初の関門です。61個のシャトーと級と村を暗記しますが、1週間徹底的につめれば絶対に覚えられます。
おすすめは「WINE LOAD」というサイトの格付け勉強法です。わかりやすい解説と問題もついており、私はこれで丸暗記できました。
D.O.C.Gは単語カードを作って丸暗記をおすすめします。
表にD.O.C.G名、裏に州名・生産可能色・特記事項を書いてひたすら覚えます。メドック格付けを覚えることができたなら絶対覚えられます。私は一次試験で一生懸命覚えた&苦戦したのはメドック格付けとD.O.C.Gでした。この試験は覚えることが膨大ですが、この二つをしっかり暗記できればあとは何とかなると思います笑