ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス オリーブオイル大好きさん
第6章: モチベーションの維持、向上その他
年齢を重ねると、体力的な問題もあり、モチベーションの維持、向上には自分なりにこれまでの経験と自分の特性も踏まえて、特に工夫をしました。
私の場合これまでは、試験や本番に向けて最終盤になって失速することが、よくあることでした。スタートダッシュは比較的良くて、それなりに早い段階で一定程度まで達していたとしても、最終盤で失速してしまったりするんです。
これは自分のみならず妻も、家族もちゃんと分かっていました(笑)。
1. ワインの世界を好きでいられるように
今回のチャレンジでは、終盤の失速だけはしないよう初めから気をつけ、長く集中力、モチベーションが維持できるよう、上手に気分転換も心がけました。
例えば、気分転換に、ある大手ワインショップのメルマガを読んだり、アプリでワイン講座などを読んだりしていると、勉強では覚えられなかったこと、気づかなかったことなどの知識や情報がサッと頭に入ってくる感覚は新鮮で、リフレッシュにもなりました。
それから、妻や家族とワインを飲みながらフランスやイタリアなどの番組、動画を観たり、家族旅行の写真を流しながらワインで楽しい時間を過ごすことも大切にして、たとえ勉強が大変な時でもワインの世界を好きでいられるよう心がけました。
2. 思い切って受験勉強から離れる
勉強したくないとき、集中できないときは、とにかく勉強した気にだけはならないように勉強からは思い切って一旦離れるようにしました。
いずれ、勉強したくなるとき、集中できるときがくるまで、数日かかっても待ちました。その間、一日一問メルマガや、ワイン関連の記事を読んだりすることもありましたが、完全にワインから離れることもありました。そうすると、自然とまた勉強したくなる気持ちがわいてきます。
皆さんは、一日5~8時間とか勉強していると、特に昼食後に眠くなったりしませんか。私は、現役時代から、昼食後は5分でも寝たくなるタイプで、今回の勉強中も眠くなったら、ほんの短時間ヘッドホンをかけてリクライニングチェアで昼寝します。昼寝の前にコーヒーを飲むとさらに効果的で、起きた後、すっきりと勉強に集中できます。
とにかく、勉強にかけた時間や机に向かった時間に満足することだけは避け、勉強の中身、内容、濃さを特に重要視し、効率性を最大限に高める努力を続けました。
若い世代と異なり、体力・気力・記憶力すべてに劣っているのですから…
3. 規則正しい生活とバランスの良い栄養補給が大切
経験上、長丁場の闘いの場合、体力、気力をいかに維持・向上させ、適切に体調管理するかは特に重要だと思っています。
今年の夏は特別に暑かったので、日の出とともに愛犬と1時間近く早足気味に散歩したりして、朝から脳を活性化させ、体力の維持・増強に努めたりしました。
この気力・体力の維持・向上のためには、規則正しい生活が欠かせないのではと思っています。
それにプラスして、きちんとバランスの良い食事をとることです。バランスの良い美味しいものを食べ、美味しいワインを飲み、規則正しい生活を続けることは、退職・気力の維持のみならず、ストレス解消にもなって、心と身体の癒しの時間にもなります。
さらに私の場合は、合格して大好きなイタリアのバローロをご褒美ワインとして飲むことを想像して楽しみにすること(合格するまでは飲みません(笑))などで、ストレスを解消していました。
現役世代の方には、これらを実践することはなかなか難しいとは思いますが、ご自身のこれまでの経験などを振り返り、ご自身に一番合ったやり方で自信をもって取り組んでいただければ、きっと合格します。
私のような、学生の頃から世界史のカタカナの暗記が苦手で、しかも孫もいる60過ぎのジジイでさえ合格できたのですから…
皆さんならゼッタイ大丈夫です。
とにかく自信を持って、合格した自身の姿を思い描きながら頑張ってください。応援しています。