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受講生の声・三宅直矢さん

第2章 一次試験合格に役に立ったと思うこと

オンライン問題やオンライン模試、市販の問題集

資料を読んだ、授業を受けたら、そのあとは何しろ問題を解くことで定着させました。情報として残っている私が回答した問題数は2万5-6000問くらいです。問題と答えを覚えるくらい問題を解くことで力業での苦手克服ができると思いました。過去問は覚えるほど解きつづける(重要事項1)です。

切り口の違う問題への対応と様々な授業の受講

これは必ずしもダブルスクールをおススメしているのではありません。独学で合格された方もいらっしゃいます。2021年一次試験を受けた方はお分かりになると思いますが、市販の問題集やワインスクールの過去問と比べ今年の問題は「問題文が長いものが多かった」「統計数値を問われる問題が減った」とお感じになったことでしょう。

全問題のうち何十%は過去問と同じものが出る、いわゆる頻出問題がありますがその年から作成された問題も間違いなくあります。これにどう対応したらよいのか?と考えたとき、一つは「徹底的にJSA教本を読む」ことですが、私は「同じ問題でも複数の問題集からによるアプローチ違い」も必要と考えました。

例えば「メドック格付けの2級が5つある村の組み合わせを次の中から1つ選べ。」という問題と「次のメドックの格付けシャトーの中から、AOCがMargauxのものを1つ選べ。」という問題は何れもマルゴーについての知識があれば回答可能ですが、前者はサンジュリアンも記憶していないと間違えるリスクがあり、後者はマルゴ―のシャトーを全て覚えている必要があります。

一方で、この2つの問題は恐らく一次試験に同時に出ないと思われます。これら問題の「振り幅」に対応するには教本からの深い見識か幅広い問題対応の経験が必要なのです。よって、ダブルスクールでも複数の問題集への対応でも良いので、教本の知識を核として幅広く対応できるようにした方が良い(重要事項2)のではないでしょうか。

AOCカードと地図描き

各生産地の地図を早い段階から覚える(重要事項3)ことが様々な知識の習得のために極めて重要と考えます。一次試験四択問題の中に地図問題があります。そのため、地図問題と多くの知識系の問題とを私自身、連休前まで「分けて」勉強しておりました。

これは全くの間違いで、生産地の東西南北は当然気候と文化に影響するため葡萄、ワインの情報と密接です。よって、まずは生産地の地図を知識として身に着けることをおすすめします。

四択問題は生産地は問題文から分かりますのでまずは地図をアタマの中に描いて、回答の準備をしてから、問題文を読むと回答自体も効果的にできました。

地図は私はボルドー、ブルゴーニュ他フランスのAOCの覚え方として『京大式カードの裏にAOC名、表に詳細情報を書き、裏側のAOC名でパズルのように位置関係を置いてみる』ということをしていました。

例えばコート・デュ・ニュイは北から南にかけて縦にAOCが並びますのでAOCカードで位置関係も覚えるためには縦に並べるだけです。このカードの場合、ボルドー、ブルゴーニュとロワールはかなり効果的でした。南西地方などAOCがエリアで散らばっている場合は『山崎先生の超単純化された各生産地の地図』を描いて覚えました。

一次試験対策テスト直前クラスの受講と模擬試験(合う・合わないがありました)

ワイン受験.comを含めて各ワインスクールが7月初旬から単発での『一次試験対策テスト直前クラス』のような授業を開講します。試験範囲の総まとめの授業ですので是非とも試験前に受けたいところですが、あまりたくさんのスクールの総まとめ授業を受講すると「まとめになりません」。

そこで、ワイン受験.comの 受験対策直前講座に絞ることをお勧めします。かなり抜粋されておりますが、それでも相当なページ数の教本を調べることになります。またワイン受験.comの問題集に加えて、模擬試験も試験2週間前からは毎日やることをお勧めします。