ソムリエ二次試験、合格のための戦略
最短距離でソムリエ、ワインエキスパート二次試験に合格するための戦略(戦略とは、勝つための総合的、長期的な作戦の事です)を4つお話します。トレーニングを始める前に頭に入れておいてください。
1. まずワインのタイプ分けをできるようになろう
- 色が濃いか、淡いか
- 特徴的な香りがあるか(アロマティック系)、無いか(ニュートラル系)
- 樽香(新樽熟成の甘く香ばしい香り)があるか、無いか
- 飲んでみて軽めか、重めか
- 辛口か、甘口か
- 渋いか、そうでもないか
このようなタイプ分けが正確にできるようになってくると、品種や生産国が分からなくてもテイスティングコメントの方向性が定まり、大きく外すことが無くなります。つまり安定して点を取れるようになってきます。
2. 次に品種を当てられるようになろう
タイプ分けができるようになったら、一歩進めて品種や生産国を当てられるようになってください。品種が分かればそのワインの一般的特徴も分かるため、テイスティングコメントの方向性がより正確に定まり、さらに点を取りやすくなります。
また品種が分かれば、生産国もだいたい見当がつきます。若くして飲まれるべきワインか、熟成させるべきワインかということも見えてきますので、収穫年も当てやすくなります。
試験では、品種を当てる、当てないということはいろいろな箇所の得点に影響してきます。品種を当てるということは、やはり合格への王道です。
3. テイスティングコメントは暗記しよう
テイスティングコメントは、先入観を持たず、真剣にワインと向き合い、自分の感じた通りを回答するのが基本(建前)です。
しかし初心者がそうやっても、はっきり言って点は取れないと思います。やはり「回答の型」(パターン)というのが存在しますので、それを覚えるべきです。
- 軽めの白
- 重めの白
- 軽めの赤
- 重めの赤
最低でも上記の4パターン、できれば品種別に回答パターンを丸暗記しておき、素早く回答できるようになりましょう。そのパターンと異なるところだけ臨機応変に対処すればよいのです。
4. ワイン以外のお酒もたしなもう
通常ワイン好きの人たちは、ブランデーやウイスキーなどにはあまり興味がなく飲まない人が多いと思います。だから、簡単なブランデーやウイスキーであっても当てられない人が多いのです。でも、それはすごく不利です。
もしあなたがソムリエでお受けになるのならば、ワイン以外の飲料の銘柄を2本とも当てられるようにがんばりましょう。そうすれば4点確実に取れます。
しかしこれが2本とも分からなければ、その4点を香りなどテイスティングコメントで取り返さないといけません。これは厳しい。サッカーで言えば1点負けていて後半残り10分、死に物狂いで点を取りに行く必要があります。